【肩のボキボキ音】肩を回すと音が鳴る原因とは?肩こり・肩甲骨・巡りから考える
2026年09月3日
【肩を回すとボキボキ音が鳴る】病院で異常なしと言われた人へ|肩こりだけではない?
肩を回すと、
ボキボキ。
ゴリゴリ。
パキパキ。
そんな音が鳴ることはありませんか?
心配になって病院へ行ったけれど、
「特に異常はありません」
と言われて、湿布をもらって終わり。
でも音は鳴り続ける。
すると、
「肩こりかな?」
「使いすぎかな?」
「年齢のせいかな?」
と思ってしまいますよね。
もちろん、肩の音にはさまざまな原因があります。
関節内の気泡、腱や筋肉などが動く際の摩擦などで音が鳴ることもあり、音が鳴るだけで必ず異常があるとは限りません。
ただし、ここで一つ考えてほしいことがあります。
肩の音が鳴る=肩だけを見ればいいのか?
ということです。
めぐり研究所では、肩そのものだけではなく、
肩甲骨・首・腕・呼吸・体全体の動き
まで含めて見ていきます。
肩のボキボキ音は肩こりだけが原因?
肩を回した時の音は、肩こりや筋肉の緊張だけで説明できるとは限りません。
肩関節は単独で動いているわけではありません。
腕を動かす時には、
肩関節
↓
肩甲骨
↓
鎖骨
↓
首や胸まわり
が連動しています。
そのため、肩だけを揉んでも、肩甲骨や胸まわりの動きが悪ければ、動かしにくさが残ることがあります。
大切なのは、
「どこから音が鳴っているか」だけでなく、「体全体がどう動いているか」
を見ることです。
肩甲骨が動きにくいと肩に負担が集中することも
例えば、長時間のスマホやパソコン作業。
腕が前に出た状態が続きます。
すると肩が前へ入り、肩甲骨の動きも小さくなりやすくなります。
その状態で肩だけをぐるぐる回すと、肩関節周辺に動きが集中することがあります。
だから、
肩をほぐす前に、肩甲骨が動いているか
を一度確認してみてください。
まず肩の動きをチェック

両腕を自然に下ろします。
その状態で、ゆっくり肩を後ろへ回してみてください。
確認するのは、
左右で動きやすさが違わないか。
どちらかだけ引っかかる感じがないか。
肩甲骨が動いている感覚があるか。
首に余計な力が入っていないか。
音の大きさだけではなく、
動かしやすさ・左右差・痛みの有無
を見ます。

セルフケア① 肩甲骨を意識してゆっくり回す
肩をすくめるように、
上げる。
後ろへ回す。
ストンと落とす。
これをゆっくり5回程度行います。
ポイントは、
音を鳴らそうとしないこと。
無理やり大きく回したり、ボキボキ鳴らしたりする必要はありません。
肩そのものではなく、
肩甲骨が背中の上を滑るように動く感覚
を意識してみてください。
終わったら、もう一度肩を回してみます。
最初より動きやすいか。
音の感じが変わったか。
首や肩の力が抜けたか。
確認してみてください。

呼吸も肩の動きと関係しています
肩まわりが緊張している人は、呼吸が浅くなっていることがあります。
息を吸うたびに肩が上がる。
胸の上だけで呼吸している。
首に力が入る。
そんな方は、肩だけをほぐすより、呼吸も一緒に確認してみてください。
鼻からゆっくり吸って、
口から長めに吐く。
これを3回程度行います。
吐く時に、
肩をストンと緩める。
これだけでも十分です。
東洋医学では肩をどう考える?
東洋医学では、肩や腕の周辺には複数の経絡が通っていると考えます。
また、「肝」は筋や体の伸びやかな動きと関係が深いとされ、「肺」は呼吸や気の働きと関係すると考えられています。
ここで注意したいのは、
「肝が悪いから肩が鳴る」
「肺が弱いからボキボキ鳴る」
と単純に決めつけるものではないということです。
あくまで東洋医学では、
筋肉の張り、呼吸、気分、体全体の動きや巡りを含めて見る
という考え方があります。
めぐり研究所では、こうした視点も参考にしながら、
肩だけではなく全体が動きやすい状態になっているか
を大切にしています。
ストレスや我慢と肩の緊張
仕事や家事でずっと気を張っている。
怒りを我慢している。
言いたいことを飲み込んでいる。
そんな時、無意識に肩や首へ力が入っている人もいます。
東洋医学では、ストレスや怒りなどの感情と「肝」を関連づけて考えます。
ただし、
「怒りを我慢すると肝臓が硬くなる」
という意味ではありません。
実際には、
緊張が続くことで呼吸が浅くなったり、肩や首に力が入りやすくなる
という現象も含めて考えると分かりやすいです。
ツボ① 肩井(けんせい)
肩まわりのセルフケアでよく使われるツボの一つが、
肩井(けんせい)
です。
首の付け根と肩先の中間あたりにあります。
強く押し込まず、
指の腹で軽く触れる程度から始めます。
5秒程度刺激して離す。
これを2~3回。
押した後に、肩をゆっくり回して変化を確認してみてください。
※妊娠中の方は刺激を避けるか、専門家に相談してください。

ツボ② 合谷(ごうこく)
もう一つは、
合谷(ごうこく)
です。
手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わる手前あたりにあります。
東洋医学では大腸経に属する代表的なツボで、首・肩周辺の不調などにも用いられます。
反対側の親指で、
気持ちいい程度に5~10秒。
左右とも行います。
強い痛みが出るほど押す必要はありません。

肩の音は「消すこと」が目的ではありません
肩がボキボキ鳴ると、
「この音を何とか消したい」
と思ってしまいますよね。
でも大切なのは、
音そのものより、痛みなくスムーズに動けるかどうか。
です。
音が鳴っていても痛みがなく、動きに問題がない場合もあります。
逆に、音が小さくても、
肩が上がらない。
強く痛む。
力が入らない。
という場合は、注意が必要です。
だから、
音だけで体の状態を判断しない。
これも大切です。
肩のボキボキ音で病院へ行った方がいいケース
音だけで痛みがなく、問題なく動かせている場合は、必ずしも異常があるとは限りません。
ただし、
強い痛みを伴う。
肩が腫れている。
腕が上がらない。
肩に力が入らない。
転倒やケガをした後から音が鳴る。
夜間痛が強い。
しびれや筋力低下を伴う。
こうした場合は、セルフケアだけで判断せず医療機関へ相談してください。
よくある質問
Q1. 肩を回すとボキボキ鳴るのは異常ですか?
音だけで必ず異常というわけではありません。関節内の気泡や、腱・筋肉などが動く際に音が出ることもあります。ただし、痛み・腫れ・動かしにくさなどを伴う場合は医療機関で確認してください。
Q2. 病院で異常なしと言われたのに肩が鳴るのはなぜですか?
画像検査などで大きな異常が見つからなくても、肩甲骨や筋肉、腱などの動き方によって音を感じることがあります。痛みや動きの制限が続く場合は、再度医療機関へ相談することも大切です。
Q3. 肩のボキボキ音は肩こりが原因ですか?
肩こりや筋肉の緊張が関係する場合もありますが、それだけとは限りません。肩甲骨・首・胸・腕など周囲の動きも影響することがあります。
Q4. 肩をわざとボキボキ鳴らしても大丈夫ですか?
無理に音を鳴らす必要はありません。痛みを伴う方向へ強く動かしたり、何度も無理やり鳴らしたりするのは避けてください。大切なのは音より、痛みなくスムーズに動けることです。
Q5. 肩甲骨を回すと音が減ることはありますか?
肩甲骨周辺を動かすことで肩の動きや感覚が変わる人はいます。ただし、全員の音が減るわけではありません。セルフケア前後で動かしやすさや痛みの変化を確認してください。
Q6. 肩の音とストレスは関係ありますか?
ストレスが直接関節音を起こすと断定することはできません。ただ、緊張が続くと首や肩に力が入りやすくなったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。東洋医学では、こうした状態を「肝」や「気の巡り」という視点から考えることがあります。
Q7. 肩のボキボキ音は年齢のせいですか?
加齢に伴って関節や筋肉などに変化は起こりますが、年齢だけで決まるものではありません。日常姿勢、肩甲骨の動き、筋肉の緊張なども含めて見ることが大切です。
Q8. 肩を回すと痛みもある場合はどうすればいいですか?
痛みを我慢して回し続けないでください。強い痛み、腫れ、可動域の低下、筋力低下などがある場合は、整形外科などで相談することをおすすめします。
まとめ
肩を回すとボキボキ鳴る。
だから肩だけ揉む。
それだけで終わらず、
肩甲骨。
首。
腕。
呼吸。
体全体の動き。
まで見てみてください。
そして、
肩甲骨をゆっくり回す。
深く息を吐く。
ツボを優しく刺激する。
その後に、
肩の音ではなく、動きやすさがどう変わったか
を確認してみてください。
大切なのは、
「音を消すこと」ではなく、体がスムーズに動ける状態をつくること。
めぐり研究所では、症状だけを追いかけるのではなく、自分の体が今どうなっているのかを知ることを大切にしています。
体は無理やり変えるものではありません。
整えば、勝手に変わります。
動画で解説していますのでチェックして下さい。









