【秋バテ】涼しくなったのに体がだるいのはなぜ?夏の疲れと回復力・巡りの関係
2026年09月10日
9月に入って、真夏の暑さが少しずつやわらいできたのに、
「朝起きても疲れている」
「昼になると急にしんどくなる」
「食欲が戻らない」
「なんとなく体が重い」
「頭がボーッとする」
そんな状態が続いていませんか?
すると、
「夏の疲れが残っているだけかな」
と思ってしまいますよね。
もちろん、
夏の暑さによる疲れや睡眠不足、
食欲低下などが関係していることはあります。
ただ、ここで少し考えてみてください。
暑さが大きな負担だったのであれば、
涼しくなれば少しずつ元気になってもよさそうです。
それでもなかなか戻らない人がいる。
では、なぜでしょうか?
あんじ整体院では、
「夏にどれくらい疲れたか」だけでなく、
「使ったものをちゃんと戻せているか」
という視点も大切にしています。
秋バテで大切なのは「疲れた量」より「戻せているか」
若い頃は、
一日寝れば戻った。
旅行へ行っても、翌日には普通に動けた。
多少の寝不足でも何とかなった。
そんな方も多いと思います。
ところが50代、60代になると、
同じように休んでもスッキリしない。
一日無理すると2日、3日疲れが残る。
朝起きても「回復した」という感覚が少ない。
そんな変化を感じる方もいます。
だからこそ、
「どれくらい消耗したか」だけではなく、
「どれくらい回復できているか」
を見ることが大切です。
「生命のコップ」で回復する余力を考える
ここで、めぐり研究所で使っている
「生命のコップ」
という考え方をご紹介します。
これは医学的な検査値や診断基準ではありません。
僕が、体の回復する余力を分かりやすく説明するために
使っているイメージです。透明なコップの中に
水が入っているところを想像してください。

この水を、
「今、体が使える余力」
だと考えます。
若い頃は、
寝る。
食べる。
休む。
気分転換する。
こうしたことで使った分を戻しやすく、
多少無理をしても、翌日にはまた水が入ってくる。
そんなイメージです。
夏の間、生命のコップでは何が起きる?
夏は、
暑い。
汗をかく。
外へ出る。
冷房の効いた室内へ入る。
夜も暑くて眠りが浅くなる。
食欲が落ちる。
冷たい飲み物や食べ物が増える。
こうした状態が、数日ではなく何週間も続くことがあります。
すると、
毎日少しずつコップの水を使っていくような状態になります。
でも、ここで本当に見てほしいのは、
使ったことではなく、夜の間にどれくらい戻っているか
です。
涼しくなっただけでは自動的に回復するとは限らない
夏の終わりに、
生命のコップの水が30%くらいまで減っていたとします。
9月になって暑さがやわらぎ、
使う量は少し減った。
でも、
眠れていない。
食欲が戻っていない。
ほとんど体を動かしていない。
仕事や家事の緊張は続いている。
こうした状態なら、
コップはすぐに満タンにはなりません。
だから、
「涼しくなったのにしんどい」
という状態が続くことがあります。
あんじ整体院では、ここを
「まだ回復しきれていない状態かもしれない」
という視点で見ています。
50代・60代だから仕方ない?
もちろん年齢とともに、
筋肉。
睡眠。
ホルモン。
体力。
さまざまな変化があります。
ただ、同じ55歳でも元気な人がいます。
同じ60歳でも朝から動ける人がいます。
ということは、
年齢だけでは説明できない個人差がある
ということです。
だから僕は、
年齢だけを見るのではなく、
今どれくらい余力が残っているのか
というところも見てほしいと思っています。
生命のコップと「めぐり力」
生命のコップに水を入れるだけで、すべてが整うわけではありません。
寝る。
食べる。
休む。
これはとても大切です。
でも、入ってきたものを
体全体で使いやすい状態になっているか
という視点も必要です。
そこでめぐり研究所が大切にしているのが、
めぐり力
です。
僕がここでいう巡りは、血流だけではありません。
体液。
呼吸。
筋肉の動き。
関節の動き。
食べること。
眠ること。
排泄すること。
そして東洋医学でいう、
気・血・水。
こうした体全体の流れを含めて
「めぐり力」と表現しています。
東洋医学では秋バテをどう考える?
東洋医学では、
体が重い。
食欲がない。
食べた後に眠くなる。
お腹の調子が悪い。
こうした状態を見る時に、
「脾」
という考え方があります。
ここでいう脾は、
西洋医学の脾臓そのものを
指しているわけではありません。
東洋医学では、
食べたものを体に必要なものへ変え、
全身へ運ぶ働きなどを含めて考えます。
夏に食欲が落ちた。
冷たいものが増えた。
胃腸が疲れている。
そんな人では、
単に「体力が落ちた」だけでなく、
体を養える状態になっているか
という視点も持ちます。
まずは今の体をセルフチェック
セルフケアを始める前に、今の状態を確認してみましょう。
椅子に座った状態で、
両腕を上げる。
体を右へひねる。
左へひねる。
そして普通に呼吸をする。

この時、
腕が重くないか。
左右差はないか。
体をひねりにくくないか。
息を吐きにくくないか。
覚えておきます。
これは診断ではありません。
※セルフケア前後の変化を見るための確認です。
セルフケア① 脾経を意識して脚の内側をさする
脾経

椅子に座ります。
足首の内側から、
すねの内側。
膝の内側。
太ももの内側。
このラインを手のひらで、ゆっくり下から上へさすります。
10回程度。
反対側も行います。
強く揉む必要はありません。
目的は、
「無理に流す」ことではなく、軽く刺激した時に体がどう反応するかを見ること
です。
ツボ① 公孫(こうそん)
今回紹介する一つ目のツボは、
公孫(こうそん)です。

足の親指側にあり、東洋医学では脾経に属するツボです。
胃腸の不調などで使われることがあります。
気持ちいい程度に、5秒ほど刺激する。
一度離す。
もう一度5秒。
これを2〜3回程度行います。
左右で刺激した感じが違うかも確認してみてください。
ツボ② 復溜(ふくりゅう)
二つ目は、復溜(ふくりゅう)です。

内くるぶしの少し上、アキレス腱の前あたりにあります。
東洋医学では腎経に属するツボです。
「腎」は、東洋医学では年齢や生命力、
水分に関する状態を見る時にも用いられる考え方です。
こちらも、5秒程度。
離す。
また5秒。
2〜3回程度で十分です。
「秋バテにはこのツボ」と決めつけるのではなく、
刺激後の自分の体がどう変わるのかを確認してください。
セルフケア後に体の答え合わせ
最初と同じように、両腕を上げる。
体を右へひねる。
左へひねる。
ゆっくり呼吸する。
そして、
最初より軽いか。
動きやすいか。
呼吸しやすいか。
何か変化を確認してください。
変わった方もいれば、
変わらない方もいると思います。
どちらでも構いません。
「変わらない」ことも大切な情報
セルフケアは、効いた。
効かなかった。
だけで考える必要はありません。
変わったなら、
今の体はこの刺激に反応した
という情報になります。
変わらなかったなら、
少なくとも今はここだけでは変化しなかった
という情報になります。
どちらも、
自分の体を知るための答えです。
秋バテで見直してほしいこと
「公孫を押せばいい」
「復溜を押せばいい」
だけで終わらないでください。
それよりも、
最近ちゃんと眠れていますか?
食事はとれていますか?
朝起きた時に回復した感じがありますか?
一日動いた疲れが翌日に残っていませんか?
冷房で冷え続けていませんか?
ほとんど体を動かさない状態になっていませんか?
こうしたことを振り返って、
自分の生命のコップはいま何割くらいあるのか
を考えてみてください。
生命のコップは「入れる・巡らせる・減らしすぎない」
生命のコップで大切なのは、
入れる
巡らせる
減らしすぎない
という3つです。
睡眠。
食事。
休息。
これは入れる。
無理のない運動。
呼吸。
体を動かす。
これは巡らせる。
睡眠不足。
無理のしすぎ。
緊張状態を長く続ける。
これは減らしすぎる要因になり得ます。
50代、60代以降は、「もっと頑張る」だけではなく、
今ある余力をどう回復させ、どう使うか
という視点も大切です。
10年後・20年後も動ける体へ
僕の治療所でも、
今ある痛みや不調を少しでも楽にすることは大切にしています。
でも、それだけではありません。
今、どれくらい回復できる状態なのか。
どんな時に疲れが残るのか。
何をすると体が変わるのか。
そこまで一緒に見ていく。
僕が目指しているのは、
「痛くなったら修理してもらう場所」ではなく、
これから先も自分の足で動ける体を一緒につくる場所
です。
よくある質問
Q1. 秋バテとは何ですか?
一般的には、夏の暑さや冷房、睡眠不足、食生活の乱れなどの影響が秋になっても残り、だるさや食欲低下などを感じる状態を指して使われることがあります。ただし正式な病名として一つの原因が決まっているわけではありません。
Q2. 涼しくなったのに疲れが取れないのはなぜですか?
暑さがやわらいでも、睡眠不足や食欲低下、活動量の変化などが続いていれば、すぐに回復感が戻らないことがあります。大切なのは「夏に疲れた」だけでなく、今どれくらい回復できているかを見ることです。
Q3. 秋バテは50代・60代に多いですか?
年齢とともに体の変化はありますが、50代・60代だけに起こるものではありません。睡眠、食事、活動量、体調などさまざまな要因が関係します。
Q4. 「生命のコップ」は医学用語ですか?
いいえ。医学的な診断や数値ではありません。体の「回復する余力」をイメージしやすくするために、めぐり研究所で使っている説明上の比喩です。
Q5. 秋バテは寝れば治りますか?
睡眠はとても大切ですが、休むだけで必ず改善するとは限りません。食事、活動量、生活リズムなども含めて体全体を見直すことが大切です。
Q6. 東洋医学では秋バテをどう考えますか?
体の重さや食欲低下などがある場合、「脾」などの働きを参考に考えることがあります。また体全体の状態を、気・血・水や経絡という視点から捉えます。これは西洋医学とは異なる東洋医学独自の考え方です。
Q7. 体のだるさが続く場合は病院へ行った方がいいですか?
強い倦怠感が長く続く、発熱、息苦しさ、胸痛、強い動悸、急激な体重減少、食事が十分に取れないなどがある場合は、「秋バテだろう」と自己判断せず医療機関へ相談してください。
まとめ
涼しくなったのに体がだるい。
そんな時、
「夏の疲れが残っているだけ」
で終わらせないでください。
夏にどれだけ消耗したか。
そして、
今どれだけ戻せているか。
この両方を見ることが大切です。
生命のコップをイメージして、
入れる。
巡らせる。
減らしすぎない。
そして自分の体が、何をすると変化するのかを確認する。
めぐり研究所では、症状の名前だけを追いかけるのではなく、
今の自分の体がどんな状態にあるのか
を知ることを大切にしています。
体は無理やり変えるものではありません。
整えば、勝手に変わります。
動画でも詳しく解説
動画でも詳しく解説していますので一度ご覧になって下さい。









