【肩こり・腰痛】呼吸が浅い人は要注意|体の不調につながる原因と改善法
2026年07月21日

肩こりや腰痛、疲れやすさ、自律神経の乱れ。こうした不調があると、姿勢や筋肉の硬さ、運動不足だけに目が向きがちです。
でも、僕がずっと大事にしているのは呼吸です。呼吸はただ空気を吸って吐くだけのものではありません。体を内側から動かし、巡らせるための運動です。
呼吸が浅いまま毎日を過ごしていると、肋骨が動きにくくなり、横隔膜も固まり、内臓の動きや血流にも影響が出てきます。結果として、体が内側から固まり、肩こりや腰痛などの慢性的な不調につながっていく。僕はそう考えています。
「呼吸は関係ない」は勘違いです。呼吸を見直すだけで、体の状態は変わっていきます。
目次
- 呼吸は体の状態を映すサイン
- 呼吸は酸素を入れるだけではなく、体を動かす運動
- 年齢だけでは説明できない体の不調
- 鼻から吸うときは、上ではなく横に広がるイメージ
- 東洋医学の視点では、呼吸は肺だけの働きではない
- 深呼吸で大切なのは、吸うことより先に吐くこと
- 不安、怒り、悲しみは呼吸に出る
- 浅い呼吸は、体が防御モードに入っているサイン
- 腎呼吸のセルフケア
- 呼吸を整えるツボ刺激
- 呼吸を知ることは、自分の体を守る力になる
- よくある質問
呼吸は体の状態を映すサイン
まず、緊張している場面を思い浮かべてみてください。人前で話すとき、大事な予定の前、プレッシャーがかかったとき。こういうときは呼吸が速く、浅くなりやすいですよね。
逆に、安心してリラックスしているときはどうでしょうか。気持ちいいマッサージを受けているときや、髪を洗ってもらっているときなどは、呼吸がゆっくり深くなって、眠くなることもあります。
これは意識して作っている反応ではありません。体が緊張すれば呼吸は浅くなり、体がゆるめば自然と呼吸は深くなります。つまり呼吸は、今の体と心の状態がそのまま出るサインなんです。
ただし、呼吸は結果であるだけではありません。意識して整えることで、体の状態に働きかけることもできます。
呼吸は自律神経のスイッチになる
浅く速い呼吸が続くと、体は緊張モードに入りやすくなります。反対に、ゆっくり深い呼吸が入ると、リラックスモードへ切り替わりやすくなります。
- 浅い呼吸が続くと、体は緊張しやすい
- 深い呼吸が入ると、体はゆるみやすい
- 呼吸を整えることは、自律神経を整えるきっかけになる
だからこそ、肩こり、腰痛、疲労感、眠りにくさ、気持ちの落ち着かなさなどを考えるとき、呼吸を外してはいけません。
呼吸は酸素を入れるだけではなく、体を動かす運動
呼吸を「鼻から空気を吸って、口から吐くだけ」と思っていると、少しもったいないです。
呼吸では胸郭、肋骨、横隔膜、お腹まわり、背中まわりが動きます。つまり、呼吸そのものが体を内側から動かす運動なんです。
浅い呼吸が続くと、体の中では次のような流れが起こりやすくなります。
- 呼吸が浅くなり、肋骨が十分に動かなくなる
- 横隔膜の動きが小さくなる
- 内臓が動きにくくなる
- 血流や体の巡りが落ちやすくなる
- 体が内側から固まり、肩こりや腰痛などの慢性症状につながる
マッサージやストレッチをしても、すぐに元へ戻ってしまうことがありますよね。もちろん外側から整えることも大事です。でも、内側の動きが変わらなければ、また戻りやすい。
そこで必要になるのが、自分で体を巡らせる力です。その土台になるのが呼吸です。
年齢だけでは説明できない体の不調
「年齢を重ねたから体が痛い」と思われることもあります。でも実際には、若くても首や肩がガチガチの方はいます。大学生でもストレートネックや首の痛みを抱えていることがあります。
年齢だけで決まるなら、若い人はみんな体が元気なはずです。でもそうではありません。
体の不調には、姿勢、柔軟性、ストレッチ不足だけでは説明できない部分があります。体の内側の動き、巡り、そして呼吸も見ていく必要があります。
体は筋肉と骨だけでできているわけではありません。内臓、神経、血流、リンパ、体液などがすべて関わり合っている集合体です。呼吸は、その全体を動かすために関わる大事な力なんです。
鼻から吸うときは、上ではなく横に広がるイメージ
呼吸は学校でも親からも、細かく教わることがほとんどありません。だから、なんとなく吸って吐いているだけになりやすいです。
鼻から吸うとき、空気を上に吸い上げるようなイメージを持つ方も多いと思います。そこで一度、鼻の横から水平に空気が入ってくるようにイメージしてみてください。
横方向へ広がる意識を持つだけで、鼻から吸う感覚が変わることがあります。頭の中まで空気が入りやすくなるような感覚が出る方もいます。
大げさなことではありません。普段から無意識でしている呼吸を、少し丁寧に使えるようにするだけです。
東洋医学の視点では、呼吸は肺だけの働きではない
東洋医学の考え方では、呼吸は肺だけの仕事ではないと捉えます。肺は気を巡らせるために大事な働きをしますが、さらに深く呼吸を引き込む働きとして、腎も重要だと考えます。
肺が呼吸の入口だとすれば、腎はさらに一段、二段と深く引き込む力です。この腎の働きが弱ると、呼吸が浅くなり、疲れが抜けにくい、体が重い、不調が戻りやすいといった状態につながりやすいと考えます。
だから僕は、肺だけを意識する呼吸ではなく、背中側や腎臓のあたりまで意識する腎呼吸も大事にしています。
深呼吸で大切なのは、吸うことより先に吐くこと
今回いちばん覚えてほしいポイントです。
呼吸が浅いと感じたとき、無理に大きく吸おうとしないでください。まず吐くことです。
「息が浅い。しっかり吸わないと」と思って、一気に吸い込むと体に力が入りやすくなります。首や肩も緊張しやすくなり、せっかく呼吸を整えたいのに逆効果になることがあります。
先に吐き切ると、そのあとに空気は自然に入ってきます。電車の出入り口も、先に出る人がいてから入る人がいますよね。呼吸も同じです。まず出す。次に入る。この順番です。
吐いてから吸う呼吸のやり方
- 口から「はぁ」とゆっくり息を吐く
- 無理に止めず、吐けるところまで吐く
- 吸おうと頑張らず、自然に鼻から空気が入るのを待つ
- これを10回ほど繰り返す
- その後、楽に深呼吸する
ため息も、使い方次第です。人を不快にさせるため息ではなく、体の力を抜くための「はぁ」は悪いものではありません。ひとりのときに声を出して吐くと、やりやすいです。
不安、怒り、悲しみは呼吸に出る
呼吸は感情と直結しています。特に、不安、怒り、悲しみは呼吸を乱しやすい感情です。
- 不安が強いと、呼吸は浅くなりやすい
- 怒りが強いと、呼吸は荒くなりやすい
- 悲しみが強いと、呼吸が止まりそうになることがある
痛みがあるときも同じです。痛みを感じた瞬間に、息を止めたり、浅く速くなったりします。呼吸が乱れた状態が続くと、気持ちも不安定になりやすく、体もさらに固まりやすくなります。
不安になっているとき、イライラしているとき、痛みで身構えているときほど、先に吐いてください。吐いてから自然に吸う。この小さな切り替えが、感情と体の両方を整えるきっかけになります。
浅い呼吸は、体が防御モードに入っているサイン
ストレスが強いとき、疲労が限界に近いとき、緊張が続いているとき。体は自分を守ろうとして呼吸を浅くすることがあります。
これは無意識の反応です。エネルギーを使いすぎないように、体が防御に入っているわけです。
ただ、体を守るための反応であっても、浅い呼吸がずっと続けば、肋骨も内臓も動きにくくなり、頭や体の隅々まで巡りが届きにくくなってしまいます。
だから、無意識で浅くなった呼吸を、意識して戻してあげる必要があります。難しいことではありません。気づいたら、まず吐く。それだけでも違います。
腎呼吸のセルフケア
吐いてから吸う呼吸に慣れてきたら、背中側も意識する腎呼吸をやってみてください。

- 背中の腰あたり、腎臓の位置を意識して手を当てる
- 必要ならもう一方の手をお腹に当てる
- 少し体を丸める
- 口からゆっくり吐く
- 鼻から自然に吸う
- 背中とお腹がゆるく広がる感覚を意識する
吸うことを頑張る必要はありません。背中を大きく膨らませようと力む必要もありません。まずは吐いて、自然に入ってくる呼吸を背中側まで感じることです。
呼吸を整えるツボ刺激
呼吸のセルフケアとして、今回は中脘と合谷の2つを紹介します。呼吸と合わせて刺激すると、体をゆるめるきっかけになります。
中脘はみぞおちとおへその中間
中脘は、みぞおちとおへそのちょうど中間あたりにあります。自律神経を整え、ストレスによる胃の不快感や疲労感にも関わるツボとして紹介される場所です。

- みぞおちとおへその中間に中指を当てる
- 反対の手を重ねる
- 軽く沈む程度の圧で押さえる
- 10秒ほどゆっくり刺激する
- 呼吸を止めずに行う
お腹まわりに刺激が入ることで、横隔膜まわりも動かしやすくなり、吐くことや吸うことの助けになります。
合谷は親指と人差し指の骨の間
合谷は、手の甲側にある親指と人差し指の骨が交わるあたりのツボです。上半身の血流を整えるためのツボとしてよく使われます。

- 親指と人差し指の骨の間を探す
- 反対側の親指でゆっくり押す
- 左右それぞれ10回ほど刺激する
- 中脘と同様に3セットを目安に行う
ツボ刺激だけで何かをすべて解決しようとするのではなく、吐いてから吸う呼吸と組み合わせてください。呼吸、横隔膜、お腹まわり、手の刺激を一緒に使うことで、体に「ゆるむ方向」を覚えさせていきます。
呼吸を知ることは、自分の体を守る力になる
体が痛くなったら薬、注射、病院。それも必要な場面はあります。でも、その前に自分の体を自分で見られる力も必要です。
自分の呼吸は浅くなっていないか。肩に力が入っていないか。疲れやストレスで防御モードに入っていないか。こうしたことに気づけるだけでも、体との付き合い方は変わります。
呼吸は24時間365日、誰にでもあるものです。その呼吸を、生きるためだけの浅い呼吸で終わらせるのはもったいない。体を動かし、巡らせ、整えるために使っていきましょう。
肩こりや腰痛があっても、体が硬いから、姿勢が悪いから、年齢のせいだからと決めつけないことです。内側の巡りや呼吸にも目を向けてください。
まずは吸うより吐く。このひとつを、今日から覚えておいてください。
よくある質問
呼吸が浅いかどうかは、どうすれば分かりますか?
緊張しているとき、疲れが強いとき、不安やイライラがあるときに、胸や肩だけで速く呼吸していないか確認してみてください。気づかないうちに息を止めている、ため息が増える、深く吸おうとすると首や肩に力が入る場合も、呼吸が浅くなっているサインのひとつです。
深呼吸は大きく吸い込むほどいいですか?
無理に大きく吸おうとすると、体に力が入りやすくなります。大切なのは、まずゆっくり吐くことです。吐けるところまで吐くと、次の吸う息は自然に入ってきます。吸うことを頑張るより、吐くことを優先してください。
吐いてから吸う呼吸は何回くらいやればいいですか?
まずは10回ほどで十分です。ストレスを感じたとき、肩や首が固まっていると感じたとき、寝る前などに取り入れてください。回数よりも、力まずに吐いて、自然に吸えることを大事にしましょう。
肩こりや腰痛にも呼吸は関係しますか?
呼吸が浅い状態が続くと、肋骨や横隔膜の動きが小さくなり、内臓や血流の動きにも影響が出やすくなります。体が内側から固まることで、肩こりや腰痛につながることがあります。外側のストレッチやケアに加えて、呼吸も見直すことが大切です。
中脘と合谷のツボはどのように押せばいいですか?
中脘はみぞおちとおへその中間を、軽く沈む程度に10秒ほど押します。合谷は親指と人差し指の骨の間を、反対の親指で10回ほどゆっくり押します。強く押し込むよりも、呼吸を止めずに心地よく刺激することがポイントです。











今日は肩こりでお悩みのお客様が来院されました。
1週間前に肩が痛くなり酷くても3、4日放っておいたら治ると思っていたら1週間たっても未だ痛みが引かずむしろ痛みが強くなってきた方が


肩甲骨周りが痛くて自然に手が行くことってあり
肩甲骨は独立した骨で宙にういた状態です。
きっと、あなたもストレッチや運動を行って







