【更年期の汗が止まらない】顔・頭だけ汗をかく原因とは?ほてりを整えるセルフケア
2026年08月19日
「昔はこんなに汗をかかなかったのに…」
40代、50代、60代になってから、汗のかき方が変わったと感じていませんか?
例えば、
- 顔や頭だけ大量に汗をかく
- 少し動いただけで汗が止まらない
- 夜中に汗をかいて目が覚める
- 周りの人は平気なのに自分だけ暑い
- 顔は熱いのに足先は冷えている
こうした変化が出てくると、
「更年期だから仕方ない」
と思ってしまう方も多いでしょう。
もちろん、更年期には女性ホルモンの変化があり、
ほてりや発汗などの症状が現れることがあります。
しかし、今回まず知っていただきたいのは、
汗そのものが悪いわけではない
ということです。
大切なのは、汗を無理に止めることではなく、
体が必要に応じて体温を調節できる状態を整えること。
私はこれも「巡り力」の一つだと考えています。
更年期になると汗が増えるのはなぜ?
そもそも汗は、体温を調節するために備わった大切な仕組みです。
体温が上がると汗を出し、その汗が皮膚から蒸発することで熱を逃がします。
いわば、
「人間の天然の冷却装置」
です。
ところが更年期になると、エストロゲンの変動・低下に伴って体温調節に関係する仕組みが不安定になり、ほてりや発汗が起こりやすくなることがあります。
代表的なのがホットフラッシュです。
ホットフラッシュで起こりやすい症状
突然、
「顔がカーッと熱くなる」
「首から上だけ暑い」
「急に汗が噴き出す」
といった症状が現れます。
汗が引いた後、今度は寒く感じる方もいます。
ですから、更年期と汗には確かに関係があります。
ただし、「汗が増えた=すべて更年期のせい」ではありません。
同じ更年期でも汗をかく人・かかない人がいる理由
ここが今回の記事で大切にしたいポイントです。
同じ50代でも、大量に汗をかく方もいれば、それほど変化を感じない方もいます。
その背景には、更年期以外にも、
睡眠不足、ストレス、運動不足、生活環境、体調、冷房による急激な温度変化など、さまざまな要素が関係する可能性があります。
だから私は、
「汗だけを見るのではなく、体全体がうまく調節できているか?」
を見ることが大切だと考えています。
顔や頭だけ汗をかくのはなぜ?
「体はそれほどでもないのに、顔だけ汗だくになる」
「頭皮から汗が出て髪まで濡れてしまう」
「メイクが崩れるほど顔から汗が出る」
こうした悩みを持つ方も少なくありません。
ただし、顔や頭に汗をかくからといって、医学的に
「下半身が詰まっている」と判断できるわけではありません。
ここからは、東洋医学や私が施術で大切にしている「巡り」という視点です。
「上半身だけ」ではなく全身を確認する
私は顔や頭に汗をかく方でも、頭だけを見るのではなく、
足先は冷えていないか?
夕方に足がむくんでいないか?
お腹が冷えていないか?
呼吸が浅くなっていないか?
首や肩が緊張していないか?
といった全身の状態を確認します。
例えば、
「顔は暑いのに、触ってみると足先は冷たい」
という方もいます。
症状が出ている場所だけを見るのではなく、全身の状態を見る。
これが「巡り力」の考え方です。
冷房の使いすぎも体温調節に影響する?
夏は特に注意したいポイントです。
外は35℃近い暑さ。
そこから冷房の効いた室内へ入る。
また外へ出る。
そして再び冷房。
体は一日の中で何度も大きな温度変化にさらされます。
さらに室内では、
足首、ふくらはぎ、お腹などが冷えていることがあります。
ところが外へ出た途端、
「顔から汗がドッと出る」
という方もいます。
そのため、
汗をかいている=体全体が暑い
とは限りません。
一度、顔の熱さだけでなく手足の温度も確認してみると、自分の体の状態を知るヒントになります。
東洋医学では更年期の汗をどう考える?
東洋医学では、汗だけを単独で考えるのではなく、
気・血・水や五臓など、全身のバランスから体を見ます。
その中でも今回分かりやすく考えてほしいのが「気」です。
ここでは難しく考えず、
「体を適切に調節する働き」
くらいのイメージで構いません。
暑ければ汗を出す。
必要がなくなれば発汗を落ち着かせる。
体温を一定範囲に保とうとする。
私は、こうした自分で調節する力を整えることも「巡り力を育てる」ことだと考えています。
更年期の汗は「水をたくさん飲めばいい」だけではない
暑い時期には、水分補給は非常に重要です。
特に大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく電解質も失われるため、状況に応じた水分・塩分補給が必要になります。
しかし、
「汗が多いから、とにかく水をたくさん飲めばいい」
と単純に考えるのも違います。
発汗や体調を考えるなら、
- 睡眠
- 食事
- 運動
- 冷房環境
- ストレス
- 日々の体調
なども一緒に見直してみましょう。
一つだけを整えるのではなく、体全体が働きやすい環境を作る。
これも巡り力を高めるための考え方です。
ストレスや緊張で汗が増えることもある
人前で話したとき。
大事な仕事の前。
焦ったとき。
イライラしたとき。
手のひらや額に汗をかいた経験はないでしょうか?
発汗には自律神経が関係しているため、精神的な緊張やストレスによって汗が増えることがあります。
だから最近汗が増えた方は、
「最近ずっと気を張っていないかな?」
「頑張りすぎていないかな?」
という視点から生活を振り返ってみることも大切です。
体へのセルフケアだけでなく、緊張を抜く時間をつくることも一つの方法です。
更年期の汗・ほてりセルフチェック
次の項目を確認してみてください。
- 顔や頭だけ汗をかきやすい
- 足先は冷えている
- 冷房の部屋に長時間いる
- 最近眠りが浅い
- 朝起きても疲れている
- 首や肩がガチガチ
- イライラや焦りを感じることが増えた
- 夕方になると足がむくむ
- 少し動いただけで汗が出る
- 汗をかいた後にどっと疲れる
いくつも当てはまる場合は、
「どうやって汗を止めるか?」だけでなく、全身のコンディションをどう整えるか
という視点も持ってみてください。
更年期の汗・ほてりに試したい3つのツボ
ここからは東洋医学の考え方を取り入れたセルフケアです。
今回紹介するのは「汗を止めるツボ」という意味ではありません。
体全体を整えるためのセルフケア
として取り入れてみてください。
① 内関(ないかん)
内関は、手首の内側のしわから指3本程度、肘側に上がったところにあります。
2本の腱の間あたりが目安です。
反対側の親指を当て、
20~30秒程度、気持ちいい強さで刺激します。
そのとき、
鼻からゆっくり吸う。
口から長く吐く。
と呼吸も合わせてみましょう。
ポイントは、
「汗を止めよう」と力まないこと。
まず緊張を抜くことを意識します。

② 復溜(ふくりゅう)
復溜は、内くるぶしとアキレス腱の間付近から、
少し上に位置する腎経のツボです。
東洋医学では、発汗や水分に関連する
セルフケアで使われることがあります。
親指で、
5秒押す→離す
を5回程度。
左右とも行ってみてください。
強く押す必要はありません。

③ 大椎(だいつい)
首を前に倒したとき、首の付け根付近に触れる大きな骨の下あたりにあるツボです。
ここは強くグリグリ押すよりも、
手のひらでやさしく触れる程度
でも構いません。
冷房の効いた部屋に長時間いる方は、
首周辺を冷やしすぎないことも意識してみましょう。

座りっぱなしの人におすすめ「足首運動」
もう一つ簡単なセルフケアがあります。
椅子に座った状態で、
① かかとを床につけたまま、つま先を上げ下げする
② つま先を床につけたまま、かかとを上げ下げする
これを10~20回程度行います。

特に、
「冷房の効いた部屋で一日中デスクワークをしている」
という方におすすめです。
ふくらはぎを動かすきっかけをつくり、
長時間動かしていなかった脚をやさしく動かしていきます。
更年期の汗についてよくある質問【Q&A】
Q1. 更年期になると汗が増えるのはなぜですか?
更年期にはエストロゲンの変動・低下に伴って体温調節が不安定になり、ほてりや発汗などの症状が現れることがあります。代表的な症状がホットフラッシュです。
Q2. 顔や頭だけ汗をかくのも更年期ですか?
更年期のほてりでは顔や首など上半身に熱感や発汗を感じることがあります。ただし、汗の原因は更年期だけではありません。症状が強い場合や長く続く場合は、ほかの原因も含めて医療機関へ相談してください。
Q3. 夜中に汗をかいて目が覚めるのは更年期?
更年期では寝汗を伴うことがあります。ただし、寝汗には室温や寝具、感染症、薬剤などさまざまな要因があります。急に大量の寝汗が出るようになった、長期間続くなどの場合は自己判断しないことが大切です。
Q4. 更年期の汗は水分を多く取れば改善しますか?
発汗時の水分補給は重要ですが、水分を取るだけで更年期の発汗そのものが改善するとは限りません。大量に汗をかく環境では、状況に応じて電解質の補給も重要です。
Q5. 汗がひどい場合は病院へ行った方がいいですか?
汗で日常生活や睡眠に支障が出ている、突然発汗が増えた、動悸・息苦しさ・発熱・体重減少などほかの症状を伴う場合は、セルフケアだけで判断せず医療機関に相談してください。
まとめ|更年期の汗は「止める」だけで考えない
今回、一番お伝えしたいことは、
汗そのものが悪いわけではない
ということです。
更年期にはホルモンの変化によって、ほてりや発汗が起こりやすくなることがあります。
しかし、それだけではなく、
睡眠・ストレス・運動・冷房環境・日々の体調
なども含めて、自分の体を見てみてください。
そして、
「どうすれば汗を止められるか?」
だけではなく、
「どうすれば自分の体が自分で調節しやすくなるのか?」
という視点を持つ。
私は、必要なときには汗をかき、必要がなくなれば落ち着けるような体の調節する力も「巡り力」の一つだと考えています。
|自分の体を自分で整える「巡り力」
あんじ整体研究所では、症状だけを追いかけるのではなく、
「どうすれば自分の体が自分で整いやすくなるのか?」
という視点から、東洋医学や整体の考え方を取り入れたセルフケアを発信しています。
「顔だけ汗をかく」
「上半身は暑いのに足は冷たい」
「更年期だから仕方ないと思っていた」
そんな方は、今回紹介したセルフケアを全部やろうとせず、まず一つから試してみてください。
体を無理やり変えるのではなく、体が変わりやすい環境をつくる。
そこから「巡り力」を整えていきましょう。
動画でも詳しく解説しています
参考にして下さい









