【首のシャリシャリ音】首を回すと音が鳴る原因と改善セルフケア
2026年07月13日

首を回した時に、シャリシャリ、コキコキ、ゴキッと音が鳴ると不安になりますよね。
ネットやSNSを見ると、椎間板がつぶれている、石灰化している、年齢のせいだ、そんな情報がたくさん出てきます。もちろん、そういうケースがゼロとは言いません。
ただ、実際に体をみてきた感覚でいうと、首の音が鳴る人の多くは、首だけが悪いわけではありません。
むしろ、胸、鎖骨、肩甲骨、呼吸。このあたりの動きが落ちて、首だけががんばっている状態になっていることが本当に多いです。
今回は、首を回すと音が鳴る時にどう考えればいいのか、そして首そのものを強くいじらずに整えていくセルフケアを、順番にお伝えしていきます。
目次
- 首を回すと音がなる原因は首じゃない
- 首を回した時の違和感チェック
- クイズ頭の重たさは何キロ?
- 頭は首だけで支えていない
- 東洋医学視点からみた首の硬い人
- セルフケア①(鎖骨揺らし)
- セルフケア②(胸骨ほぐし)
- セルフケア③(深呼吸)
- セルフケア④(肩甲骨回し)
- セルフケア⑤(ツボの刺激:列欠)
- セルフケア⑤(ツボの刺激:肩井)
- セルフケア⑤(ツボの刺激:尺沢)
- セルフケアアフターチェック
- まとめ
- FAQ
首を回すと音がなる原因は首じゃない
最初にいちばん伝えたいのはここです。
首の音 = 首そのものの問題、とは限りません。
首は一日中、頭の重さを支えています。しかも、ただ支えるだけではなく、前後左右に動いて、姿勢の変化にも対応しています。だからこそ、周りが働いていないと首に負担が集中しやすいんです。
音が鳴ること自体だけを悪者にするよりも、なぜ首に負担が集まっているのかを見る方がずっと大事です。
首を回した時の違和感チェック
まずは今の状態を確認しておきましょう。
- 首をゆっくり左に回す
- 首をゆっくり右に回す
- 音が鳴るかを確認する
- 重さ、引っかかり、動かしにくさがあるかを確認する
ここで大事なのは、無理に大きく回さないことです。ゆっくりで十分です。
もし、ある角度だけシャリシャリ鳴る、朝だけ重い、片側だけ引っかかる、そんな感覚があれば、その状態を覚えておいてください。あとでセルフケアの前後で比べやすくなります。
クイズ頭の重たさは何キロ?
ここでひとつ確認です。
頭の重さって、何キロくらいあると思いますか。
- A ボウリングのボール
- B バスケットボール
- C ゴルフボール
答えはAのボウリングのボールです。
頭の重さはだいたい約5kgあります。思っているよりずっと重たいです。

頭は首だけで支えていない
よく、頭は首だけで支えていると思われがちですが、実は違います。
頭を支えているのは首だけではなく、
- 鎖骨
- 肋骨
- 肩甲骨
- 背骨
- 横隔膜と呼吸
こういった全体の連携です。
たとえばテントも、真ん中の柱だけで立っているわけではありません。周りのロープや支柱があるから安定します。
首も同じです。もし首を回すと音が鳴るなら、首だけが必死に支えている状態になっている可能性があります。

東洋医学視点からみた首の硬い人
東洋医学の視点でみると、首だけを見ることはほとんどありません。
首が硬い人には、かなり共通点があります。
- 胸が硬い
- 呼吸が浅い
- 肩甲骨が動かない
こういう人が本当に多いです。
経絡でいうと、肺経、大腸経、三焦経あたりの流れが落ちると、首周辺の巡りも悪くなりやすいです。すると体は守りに入り、筋肉を固めます。
つまり、音そのものが悪いというより、体が守りに入っているサインとして捉えることが大切なんです。
だから今回のセルフケアも、首を直接もむというより、首を支える周辺を整えていく内容になっています。

セルフケア①(鎖骨揺らし)
まずは鎖骨です。ここ、日常で意識して動かすことがほとんどありません。だからこそ固まりやすいです。
やり方
- 親指、人差し指、中指で鎖骨をつまむ
- つまんだまま左右に細かく揺らす
- 片側30秒行う
- 反対側も30秒行う
ポイントは、強くつぶすことではなく、骨のきわを軽くつまんで揺らすことです。
首が鳴る人は、この鎖骨まわりと次にやる胸骨がかなり硬くなっていることが多いです。しかも、鎖骨は自分の意思で大きく動かす機会が少ないので、こうして意識的に動かしてあげることが大事です。
目安は30秒を3セットです。

セルフケア②(胸骨ほぐし)
次は胸の中心、胸骨をほぐします。
やり方
- 両手を胸の中心に当てる
- まず上下に30秒ほぐす
- 次に左右に30秒ほぐす
大きく動かす必要はありません。やさしく、でも少し圧を感じるくらいで十分です。
ここも鎖骨と同じで、普段ほとんど意識して動かさない場所です。だから、固まったまま呼吸だけ浅くなっている人が多いです。
胸骨の動きが出ると、呼吸した時に胸が広がりやすくなります。首がラクになる人は、実はこの変化がかなり大きいです。
こちらも30秒を3セット行ってください。

セルフケア③(深呼吸)
鎖骨と胸骨を動かしたら、次は呼吸です。
やり方
- 鼻から4秒吸う
- 2秒ためる
- 口から6秒で吐く
- これを10回
呼吸が浅い人は、首や肩で息をしがちです。そうなると、首の前も後ろも緊張しやすくなります。
今回の流れで深呼吸をすると、いつもより息が入りやすい感覚が出ることがあります。それが、鎖骨や胸骨が少し動いてきたサインです。
もし時間があれば10回を3セット、忙しい時は5回を3セットでも大丈夫です。
呼吸を整えるだけでも、首の重さが軽くなる人は少なくありません。
セルフケア④(肩甲骨回し)
次は肩甲骨です。ここも首の負担にかなり関わります。
やり方
- 肘を上に持ち上げるような意識で構える
- 右を回して左を回す、交互に行う
- 20回行う
- 次に反対回しも20回行う
ポイントは、肩先だけを小さく回すのではなく、肘から大きく円を描くようにすることです。
肩甲骨が動かないと、首だけで方向転換や姿勢調整をやることになります。これでは首は休まりません。
この動きは少し運動量もあるので、終わると体がポカポカしてくると思います。
正回し、反対回しをそれぞれ20回、3セットが目安です。

セルフケア⑤(ツボの刺激:列欠)
ここからはツボの刺激です。まずは列欠からいきます。
場所は、親指の付け根側から指2本分ほど下がった手首のあたりです。
やり方
- 列欠の位置を押さえる
- 押さえたまま手首を動かす
- 20秒行う
- 反対側も同じように行う
デスクワークが多い人は、ここがかなり痛いことがあります。痛すぎる必要はないので、痛気持ちいいくらいでやってください。
列欠は、首こり、肩こり、頭痛だけでなく、寝違え、呼吸の浅さ、喉や咳の不調にも使われることがあるツボです。
首を回すとシャリシャリ鳴る人は、この列欠が痛い人が多い印象です。ここを刺激すると胸が開きやすくなって、首や肩への負担が軽くなりやすいです。
20秒を3セット行ってください。

セルフケア⑤(ツボの刺激:肩井)
次は肩井です。
場所は、首の付け根と肩先のちょうど真ん中あたり。肩がこった時に思わずトントンしたくなる場所ですね。
やり方
- 肩井をつまむ、または押さえる
- そのまま腕を回す
- 20回行う
- 反対側も20回行う
上下に揺らすやり方でもOKですが、個人的にはつまんで腕を回す方が入りやすいです。
ここは結構痛い人が多いです。特に片側だけ強く痛むこともあります。激痛になるほどはやらず、効いている感じがあるくらいで止めてください。
肩井は、肩から首への巡りを整える代表的なツボです。ここが固いと、やっぱり首だけで頭を支える状態になりやすいです。
20回を3セットが目安です。

セルフケア⑤(ツボの刺激:尺沢)
最後は尺沢です。
場所は、肘を曲げた時にできるシワの、親指側です。
やり方
- 尺沢を押さえる
- 押さえたまま肘を曲げ伸ばしする
- 20回行う
- 反対側も20回行う
親指で押さえにくい人は、人差し指や中指でも大丈夫です。やりやすいやり方で続ける方が大事です。
ここは肺経の流れが落ちると痛みが出やすい場所です。風邪っぽい時や咳が止まりにくい時に使うこともあります。
尺沢を刺激すると、呼吸、胸、首の動きがなめらかになりやすいです。やってみると手が軽くなる感じが出る人もいます。
20回を3セット目安にしてください。

セルフケアアフターチェック
ここまで終わったら、もう一度首をゆっくり回してみてください。
チェックするのは最初と同じです。
- 音の出方はどうか
- 重さは減ったか
- 引っかかりは減ったか
- 左右差はどうか
実際、首には一切触っていないのに、動きが軽くなったり、シャリシャリ音が減ることがあります。
これが何を意味するかというと、やっぱり首だけが原因ではないということなんです。
ゼロにすることをいきなり目指さなくて大丈夫です。半分くらいラクになった、少し呼吸がしやすい、それだけでも体にとっては大きな前進です。

まとめ
首を回して音が鳴ると、不安になるのは自然なことです。
でも、音が鳴る = 悪いとは限りません。
大切なのは、体がなぜその状態になっているかです。椎間板、石灰化、年齢だけで片づける前に、もっと手前の原因を見てほしいんです。
見るべきなのは、
- 呼吸が浅くないか
- 胸が固まっていないか
- 鎖骨が動いているか
- 肩甲骨が止まっていないか
- 首だけでがんばる状態になっていないか
僕自身も事故で大きなケガをした経験があって、今でも膝がパキパキ鳴ることもありますし、首がシャリシャリ鳴ることもあります。
だからこそ、不安をあおるよりも、なぜそうなるのか、今の体はどう守っているのかを伝える方が大事だと思っています。
首の音を無理やり消そうとしなくて大丈夫です。まずは体からのサインとして受け取って、胸、呼吸、肩甲骨から整えてみてください。
毎日全部を完璧にやらなくてもいいです。まずは7日間、続けてみる。それだけでも変化を感じやすくなります。
FAQ
首を回すと音が鳴るのは危険ですか?
音が鳴ることだけで危険とは限りません。大事なのは、強い痛み、しびれ、めまい、可動域の大きな制限があるかどうかです。音だけより、重さや引っかかり、呼吸の浅さなど全体をみることが大切です。
首を直接マッサージしなくても変わるんですか?
変わることは十分あります。今回のように鎖骨、胸骨、肩甲骨、呼吸、ツボを整えるだけで首の動きが軽くなるのは、首だけが原因ではない証拠のひとつです。
どのセルフケアから始めればいいですか?
まずは鎖骨揺らし、胸骨ほぐし、深呼吸の3つからで十分です。首の前側と呼吸が変わるだけでも、かなり反応が出る人がいます。
1日何回やればいいですか?
目安は各種目3セットです。ただ、忙しい日は回数を減らしても大丈夫です。大事なのは一度に完璧にやることより、無理なく続けることです。
やっていて痛い場所がある場合はどうすればいいですか?
痛気持ちいいくらいなら問題ありませんが、強い痛みになるほどはやらないでください。しびれや鋭い痛みがある場合は無理せず中止して様子をみてください。









