【更年期】夜中に何度も目が覚める人へ|巡り力が落ちると熟睡できない本当の原因
2026年08月17日
「夜中に何度も目が覚めてしまう…」 「一度起きると、その後はなかなか眠れない」 「朝起きても、昨日の疲れがそのまま残っている」
50代、60代の女性から、こうした睡眠に関するお悩みを非常によく耳にします。病院へ行くと「更年期ですね」「年齢によるものですね」と言われ、半ば諦めている方も少なくありません。
もちろん、ホルモンバランスの変化は大きな要因です。しかし、それだけが全ての原因ではありません。私は15年以上、延べ5万人以上のお身体を診る中で、「熟睡できない方には、ある一つの共通点がある」ことに気づきました。
それは、「巡り力(めぐりりょく)」の低下です。
今回は、現代の健康課題を解決するための新しい視点「巡り力」について、なぜこれが睡眠に関係するのか、そしてどうすれば「整う」のかをお伝えします。
1. そもそも「巡り力」とは何か?
私の考える「巡り力」とは、一言でいえば「本来の力を発揮し続けるための、体内の交通整理能力」です。
想像してみてください。道路はきれいに舗装されていても、どこかで渋滞が起きていれば、荷物は届かず、人も動けなくなります。人間の体も全く同じです。
血液、リンパ、神経、呼吸、そして東洋医学でいう「気・血・水」。これらが淀みなく循環している状態こそが「健康」であり、巡り力が高い状態です。逆に、何らかの不調が起きる前には、必ずどこかでこの「巡り」が滞っています。
私は今、症状そのものを見るのではなく、その土台となる「巡り力」を見ることを一番大切にしています。
2. なぜ「巡り力」が落ちると熟睡できないのか?
夜は、本来「体を修復し、充電する時間」です。 しかし、巡り力が落ちていると、スマホの充電ケーブルの接触が悪いように、どれだけ長時間眠ろうとしても、体は十分に回復することができません。
巡りが悪いと、必要な栄養や酸素が修復部位に届かず、逆に老廃物が溜まったままになってしまいます。その結果、脳は十分な回復ができていないことを察知し、「まだ充電できていない!」とアラートを鳴らして、何度も目を覚まさせてしまうのです。
つまり、睡眠の問題を「心の問題」や「単なる加齢」として片付けるのではなく、「体が巡っていないサイン」として捉え直すことが、熟睡への近道となります。
3. 東洋医学で考える「睡眠」と「五臓」
東洋医学では、睡眠は「五臓(内臓全体)」が深く関わっていると考えます。特に、夜中に目が覚めてしまう方は、以下の3つの巡りが滞っていることが多いです。
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腎(じん): 生命エネルギーの貯蔵庫。年齢とともに弱りやすく、巡り力の土台となります。
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心(しん): 精神を落ち着かせ、眠りを深くする役割を担います。
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脾(ひ): 食べたものをエネルギーへ変換する源。ここが整うことで、修復のためのエネルギーが供給されます。
これらがうまく連携できなくなると、体は「修復モード」に入りきれず、結果として睡眠の質が低下してしまうのです。
4. 今日からできる!巡り力を整えるセルフケア
体は無理やり変えるものではありません。少しずつ整えていけば、必ず勝手に変わっていきます。まずは毎日3分、以下のセルフケアから始めてみましょう。
① ツボ押し:照海(しょうかい)
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場所: 内くるぶしのすぐ下のくぼみ。
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効果: 腎の巡りを助け、眠りが浅い方におすすめのツボです。
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やり方: 左右30秒ずつ、イタ気持ちいい強さで押してください。
② ツボ押し:神門(しんもん)
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場所: 手首の小指側、手首のシワの少し内側。
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効果: 「心」の巡りを整え、精神をリラックスさせる代表的なツボです。
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やり方: 左右30秒ずつ、ゆっくりと呼吸に合わせて刺激します。
③ 経絡ストレッチ:腎経ストレッチ
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やり方:
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足裏を合わせて座ります。
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背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前へ倒します。
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足の内側(腎経のライン)が伸びるのを感じながら、20秒を3回行います。
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よくあるご質問(Q&A)
Q1:更年期障害の治療を受けていますが、このセルフケアは併用してもいいですか? A: もちろんです。病院での治療は「症状を抑える」ためのものですが、このセルフケアは「巡り力という土台を底上げする」ためのものです。両方を行うことで、より整いやすい体を作ることができます。
Q2:夜中に目が覚めた時、布団の中でやったほうがいいですか? A: 布団の中で無理に動くと逆に目が冴えてしまうこともあります。ツボ押しは寝る前のリラックスタイムに行うのが最適です。もし夜中に起きてしまった時は、深呼吸をして、「巡り力が戻る準備をしているんだな」と体をいたわってあげてください。
Q3:どのくらい続けると効果が出ますか? A: 巡り力は「土台」ですので、数日で劇的に変わるというよりは、2週間〜1ヶ月ほどかけて少しずつ体が変化していきます。焦らずに、毎日の「巡り習慣」として取り入れてみてください。
めぐり研究所からのメッセージ
症状は違っても、土台は同じです。 更年期、頻尿、シミ、白髪…。一見別々の悩みのように見えても、共通しているのは「巡り力の低下」かもしれません。
「体は無理やり変えるものではなく、整えば勝手に変わる」
これからも、様々な症状を通して「巡り力」という一つの視点を大切に、一緒に学んでいきましょう。
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