【朝起きると腰が固まる】寝ても治らない腰痛の原因とは?睡眠中の緊張とセルフケア

2026年09月8日

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しっかり寝ているはずなのに、朝起きた瞬間から腰が痛い。背中までガチガチで、布団の中で少し体を動かしてからでないと起きられない。7時間、8時間寝ても疲れが取れない。

こういう慢性腰痛の悩み、ほんまに多いです。

腰が痛いから腰を揉む。ストレッチをする。湿布を貼る。もちろん、その瞬間は楽になることもあります。でも翌朝にはまた硬い、また痛い。それなら、腰そのものだけを見続けることが答えなのか、一度考えてみてほしいんです。

目次

朝だけ腰が痛いのは、寝ている間に回復しきれていないサインかもしれない

朝起きた時だけ腰が痛いのに、歯を磨いて顔を洗い、動き始めたら気づけば痛みが軽くなっている。そんなパターンはありませんか。

寝ている間に重たいものを持ったわけでも、腰を無理な姿勢で動かしたわけでもない。それなのに朝が一番つらい。ここには、睡眠時間だけでは測れない回復の問題が隠れていることがあります。

寝ること自体は、もちろん大事です。睡眠を削ればいいという話ではありません。しっかり睡眠時間を確保することは前提です。

ただ、布団に7時間入っていたからといって、全員が同じように回復できるわけではないんですよ。ゲームみたいに宿で一晩寝たら体力が100%回復、というほど人間の体は単純ではありません。

見るべきなのは「何時間寝たか」だけではなく、朝起きた時に体がどうなっているかです。

  • 朝から体が重い
  • 腰や背中がガチガチに固まっている
  • 起きた瞬間からだるい
  • 眠ったのに眠気が残る
  • 朝一番の一歩目がつらい

このあたりが当てはまるなら、体は寝ている最中も十分に休めていない可能性があります。

肩を上げて噛みしめると、呼吸は浅くなる

まず、今その場で簡単に比べてみてください。

  1. 肩の力をストンと抜きます。
  2. そのまま自然に2回から3回、呼吸します。
  3. 次に肩をギュッと上げ、お腹にも力を入れます。
  4. さらに歯を食いしばったまま呼吸してみます。

後者のほうが、明らかに息が入りにくいはずです。

肩が上がり、歯を食いしばり、お腹まで固めている。これは体が力んでいる状態です。力みが強いほど呼吸は浅くなりやすく、呼吸が浅くなるほど首、肩、背中、腰にも余計な力が入ります。

この状態が日中だけで終わればまだいいんですが、寝ている間にも続いている人がいます。寝ているのに歯ぎしりをする、食いしばる、体にグッと力が入る。自律神経の緊張が続いていると、眠っていても本当の意味で脱力できません。

だから、寝ても疲れが取れない。腰の痛みも戻りやすい。腰だけではなく、首や頭までしんどくなることもあるんです。

これは悪い反応ではなく、体を守るための防御反応

ここは勘違いしてほしくないんですが、緊張や力みは、体がサボっているわけでも悪さをしているわけでもありません。むしろ自分を守るための防御反応です。

例えば、後ろで突然大きな音がしたら、体は一瞬でビクッとなりますよね。肩がすくみ、身構える。その反応があるから、とっさに自分を守れるわけです。

昔なら猛獣や毒ヘビなど、生きるために警戒しないといけない対象がありました。今はそういうものに襲われることは少なくても、現代には別のストレスがあります。

  • 上司や先輩との人間関係
  • 仕事量や締め切りへのプレッシャー
  • 遅刻できない、失敗できないという緊張
  • 家庭の悩みや考えごと
  • スマホから入ってくる情報の多さ

マンモスの代わりに、仕事や人間関係が体を緊張させているようなものです。

特に、日中の緊張を家まで持ち帰ってしまう人は多いです。翌朝早いから絶対に起きないといけないと思うと、目覚ましより早く目が覚める。反対に、「早く寝なあかん」と思うほど寝られなくなる。これも無意識の緊張ですよね。

夜になってもスイッチが切り替わらなければ、体は守るモードのままです。その状態で眠っても、腰や背中が固まり、朝のだるさや腰痛につながりやすくなります。

腰が硬いことは原因ではなく、結果かもしれない

腰が痛いと、腰だけを伸ばしたくなります。腰が硬いと、腰を揉みたくなります。それ自体を否定するつもりはありません。ストレッチもマッサージも、その場で気持ちよくなることはあります。

でも、毎日ストレッチしているのに翌日また腰が痛い。施術を受けても次の日には元通り。湿布を貼っても繰り返す。

その場合、腰の硬さだけが本当の原因ではない可能性を考えたほうがいいです。

腰は結果として頑張らされている場所かもしれません。

体は足先、足首、膝、股関節、骨盤、腰というふうに、全部がつながって動きます。どこかの関節が十分に動かない、あるいは使えていないと、そのぶん別の場所がカバーします。これが代償運動です。

膝が動きにくければ足首や腰に負担が逃げることがありますし、股関節がうまく使えていなければ腰が頑張りすぎることがあります。

だから、痛い場所だけを見続けるのではなく、腰を硬くしている要因は何かを体全体から考える必要があります。腰だけをずっと緩めても戻るなら、犯人は腰以外にいるかもしれません。

睡眠の質は、布団に入る前から始まっている

寝る直前まで仕事のことを考える。家族のことを悩む。反省会を延々とする。スマホを見続ける。歯を食いしばったまま眠りに入る。

これでは、7時間や8時間の睡眠時間を確保しても、体が回復モードに入りにくくなります。

心と体は別々ではありません。頭の中でずっと問題を抱えたままなら、体もその緊張を受け取ります。眠るためには、眠るための入り方が必要です。

東洋医学の考え方でも、昼は活動し、夜は休むという切り替えが大切にされています。腰と関連づけて考えられる「腎」は、疲れ、冷え、眠りといったテーマにも関わるとされます。

また、時間帯ごとに体の回復を捉える「子午流注」という考え方もあります。これは東洋医学の見方の一つですが、少なくとも夜にしっかり休むこと、深く眠れる状態をつくることが大事だという点は変わりません。

スマホの充電も、コンセントにつないだだけで必ず満タンになるとは限りません。充電器や接続に問題があれば、時間だけかけても充電できない。体も同じで、布団に入っただけで100%回復とは限らないんです。

寝る前にやってほしい、腰痛と睡眠の質のためのセルフケア

腰痛がなかなか良くならず、寝ても回復した感じがしない人は、まず今日から寝る前の緊張を落とすことを始めてください。難しいことは要りません。

1. 吐く息を長くする呼吸を5回から10回

布団に仰向けになったら、吸うことよりも長く吐くことに意識を向けます。

目安としては、4秒で吸って、2秒止めて、6秒で吐く方法でもいいです。ただ、秒数をきっちり数えられなくても大丈夫。吸うことは頑張らず、とにかく吐く息をゆっくり長くしてください。

これを5回から10回ほど繰り返します。肩を落とし、顎や歯の力も抜いていきましょう。

さらにおすすめなのが、吐く呼吸に合わせて、その日にあった良かったことを3つ思い出すことです。

  • 今日これができた
  • あの人に助けてもらえた
  • ご飯がおいしかった

寝る前に失敗や反省を掘り返すと、後味が悪いまま体が緊張します。反省は起きている時間にやればいい。目を閉じたら、今日の良かったことを思い出しながら、ゆっくり吐く。これだけでも睡眠への入り方が変わります。

2. 内くるぶしとアキレス腱の間にある太渓を刺激する

次は、内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ付近の太渓です。東洋医学では腎経に属するとされるツボです。

痛気持ちいい程度でそのあたりを押さえ、上下に小さく動かします。左右それぞれ10回を目安にしてください。

床に座った男性が両足を前に出して足首周辺を手で押さえている
内くるぶしとアキレス腱の間を、痛気持ちいい強さでやさしく刺激します。

強く押し込んで我慢する必要はありません。最後に血の巡りを促すイメージで、心地よい強さにとどめましょう。

3. 仰向けで足首をゆっくり動かす

太渓を刺激したあと、仰向けのまま足首をゆっくり動かします。つま先を自分のほうへ向けたり、遠くへ伸ばしたりするだけで大丈夫です。

足首や股関節など、腰以外の動きにも目を向ける。寝る前に体を少し動かして、緊張をほどいて眠りに入りやすくする。これが大事なんです。

腰痛を睡眠だけ、ストレスだけで決めつけない

腰痛には、筋肉、関節、神経、日常の動き方、生活習慣、ストレスなど、いろんな要素が関わります。だから「ストレスですね」「頑張りすぎですね」と言われただけでは、なかなか対策につながりません。

大事なのは、もう一段深く自分の体を見ていくことです。

朝だけ腰が痛いなら、前日から寝るまでを振り返る。スマホを見ながら寝落ちしていないか。仕事のことを考え続けていないか。肩が上がり、歯を食いしばっていないか。眠っている時間ではなく、眠りに入る時に体が休める状態になっているか。

腰が痛いから腰だけ、ではありません。

腰を硬くしているものは何か。体がずっと守ろうとしていないか。呼吸が浅くなっていないか。全身の巡りが落ちていないか。

そこに気づけるだけでも、体との付き合い方は変わってきます。今夜はまず、深く長く吐く呼吸から始めてみてください。

よくある質問

寝ても腰痛が治らないのはなぜですか?

睡眠時間が足りていても、体が緊張したまま眠っていると回復しきれないことがあります。肩の力み、食いしばり、浅い呼吸、考えごとやストレスが続く状態は、腰や背中を固める一因として考えられます。

朝起きた時だけ腰が痛いのはどうしてですか?

朝の腰痛は、寝ている間に体が十分に脱力できず、腰や背中の緊張が残っている場合があります。起きて少し動くと軽くなるなら、睡眠中の体の状態や朝の動き始めも見直すポイントです。

腰痛には腰のストレッチだけで十分ですか?

その場で楽になることはあっても、翌日に何度も痛みが戻るなら腰だけが原因とは限りません。足首、膝、股関節、骨盤などの動きや、呼吸と全身の緊張にも目を向けることが大切です。

寝る前にできる簡単な対策はありますか?

仰向けで、吸うことより吐くことを長く意識した呼吸を5回から10回行ってください。その日にあった良かったことを思い出しながら行うと、考えごとから切り替えやすくなります。内くるぶし周辺を心地よく刺激し、足首をゆっくり動かすのもおすすめです。

 

詳しくは動画でも解説しています。1度ご覧になって下さい。

腰痛が治らないのはストレスが原因?腰が固まる理由とセルフケアを解説

2026年09月8日

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ストレッチもしている。マッサージにも行っている。姿勢にも気をつけている。それでも、しばらくするとまた腰が固くなって痛くなる。

こういう慢性腰痛の方は、実際かなり多いです。腰痛には筋肉、関節、神経などいろいろな要因がありますが、腰そのものだけを見ても説明しきれないケースもあります。

特に、仕事が忙しくなると腰が痛い、人間関係で疲れると腰が重い、ずっと我慢している、寝ても体の力が抜けない。こういう傾向があるなら、ストレスによる体の緊張にも目を向けてみてください。

目次

腰痛が繰り返すとき、腰以外に見てほしいこと

病院で湿布をもらっても変わらない。注射やリハビリをしてもすぐ戻る。整体やマッサージを受けた直後は楽でも、また痛くなる。

もちろん、こうした腰痛がすべてストレスで説明できるわけではありません。筋肉や関節、神経の問題があることもありますし、内臓の疾患が隠れている場合もあります。

ただ、検査で大きな異常が見つからないのに痛みが長引く場合や、施術後に一度は軽くなるのにまた戻る場合は、腰だけを揉み続けるよりも、次のような部分を含めて体全体を見ることが大切です。

  • 睡眠が足りているか
  • 呼吸が浅くなっていないか
  • 肩やお腹に無意識の力が入っていないか
  • 仕事、人間関係、将来、お金などへの不安が続いていないか
  • 痛くても休まず、ずっと頑張り続けていないか

腰は体の土台です。そこだけを単独で見るのではなく、体がなぜ緊張し続けているのかを見る必要があります。

ストレスで体が「守りモード」に入る

ストレスというと、頭の中の問題だと思われがちです。でも実際には、ストレスは体の緊張として出ることがあります。

大きな音が突然鳴れば、誰でも一瞬「ビクッ」と身構えますよね。これは体が自分を守ろうとする、ごく自然な防御反応です。

昔であれば、外敵に備えるためにすぐ身構えることは生き残るために必要だったはずです。今はマンモスや猛獣に追われることはありませんが、仕事のプレッシャー、人間関係、家族の心配、経済的な不安などを、体は危険に近いものとして受け取ってしまうことがあります。

その結果、体はずっと守りモードのままになります。これは体が困らせようとしているのではなく、守ろうとしている反応です。

肩、呼吸、お腹、食いしばり。緊張は腰までつながる

一度、椅子に座ったままで試してみてください。

  1. 肩をグッとすくめる
  2. お腹にも力を入れる
  3. 奥歯を食いしばる
  4. その状態のまま息を吸う

かなり息が吸いにくく、呼吸が浅くなるはずです。次に肩を下ろし、お腹をゆるめて、ゆっくり息を吸って吐いてみてください。呼吸の入り方も、体の楽さも全然違うと思います。

肩を上げて体を緊張させた状態で座る男性
肩をすくめ、お腹まで固めると、呼吸は浅くなりやすくなります。

ストレスが強い方には、主に次の3つが出やすいです。

  • 肩が上がる
  • お腹に力が入り続ける
  • 奥歯を食いしばる

寝ている間の食いしばりが強く、マウスピースがすぐ割れてしまうような方もいます。そういう方は顎だけでなく、お腹も背中も固くなっていることが多いです。

背中がずっと固まれば、その土台である腰だけが柔らかいはずはありません。背中、お腹、骨盤まわりの緊張が続いた結果として、腰にも力が入り、慢性的な痛みにつながることがあります。

「力を抜いて」と言われても、抜き方がわからない理由

スポーツや施術の場面で「力を抜いてください」と言われることがあります。でも、ずっと緊張が続いている方にとっては、何をどうすれば力が抜けるのかわからないことも珍しくありません。

そもそも、誰も「今から腰に力を入れよう」と考えているわけではないんです。無意識のうちに体が反応して、勝手に腰や背中を固めている。

だからまず大事なのは、自分の腰痛に体の緊張が関係しているかもしれないと気づくことです。

「何をしても治らない」と諦めていた痛みに対しても、体が常に危険信号を出しているのかもしれない、と理解できるだけで、余計な緊張をゆるめる入口になります。

危険ではないのに「危険かもしれない」と体が思い込んでいると、腰や背中は休みなく固まり続けます。腰が硬いから痛いというより、守る必要がない場面でも守り続けていることが問題になっている場合があるんです。

頑張り屋さん、我慢する人ほど腰痛が長引きやすい

腰痛を繰り返す方には、頑張り続けるタイプが多いと感じます。

  • 「これぐらいなら大丈夫」と無理をする
  • 「自分がやったほうが早い」と抱え込む
  • 人に迷惑をかけたくない
  • しんどくても休めない
  • 体が楽になったら、すぐ以前と同じように頑張ってしまう

ここは誤解しないでほしいのですが、「我慢する人は必ず腰痛になる」という話ではありません。

僕が見ているのは、我慢する癖がある人ほど、体の力を抜きにくいということです。頭ではストレスを感じていないつもりでも、肩はガチガチで、呼吸は浅く、お腹が固まっている。そんなことは本当によくあります。

痛みが軽くなったからといって、痛みを超えるような動きをすぐ再開しないことも大切です。回復の途中でまた頑張りすぎれば、同じ緊張のパターンに戻ってしまいます。

東洋医学で考える感情と腰の関係

東洋医学では、感情の偏りも含めて体全体のバランスを見ます。怒りやストレス、考えすぎ、悲しみ、恐れや不安といった感情は、体の巡りや緊張と関係するものとして考えられています。

とくに、恐れや不安は「腎」と関係が深く、腰にも影響しやすいとされます。ここでいう腎は、西洋医学でいう腎臓そのものだけを指す言葉ではありません。生命力、成長、老化、水分代謝などを含めた、より広い概念です。

仕事が心配、家族が心配、お金が心配。こうした不安が長く続くと、腰まわりだけでなく、体全体の巡りや緊張状態にも影響が出やすくなります。

「感情が腰に残る」と聞くと、感情が物質として腰に溜まるように感じるかもしれませんが、そういう意味ではありません。感情によって体の反応や使い方が変わり、それが続くということです。

たとえば強く怖い思いをした瞬間、人は息を止め、肩をすくめ、体を固めます。出来事が終わっても、似たような状況になると体がその姿勢や緊張を思い出して反応することがあります。頭では「昔のこと」と思っていても、体には防御反応が残っている場合があるんです。

腰痛をストレスだけで決めつけないこと

ここは非常に大事です。腰痛イコールストレスではありません。

神経、関節、筋肉の問題もありますし、病気が隠れている可能性もあります。次のような場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。

  • 強い痛みが長く続いている
  • しびれが強い、または続いている
  • 筋力が落ちている
  • 発熱などを伴う
  • 日常生活に大きな支障が出ている

必要な検査を受けることは大切です。そのうえで、検査では大きな問題が見つからない、治療すると一時的には楽になるのにすぐ戻るという場合は、ストレス、睡眠、呼吸、全身の緊張という視点を一つ加えてみてください。

手術を勧められた場合も、手術そのものだけを考えるのではなく、その後のリハビリや日常復帰まで含めて考える必要があります。手術をすれば終わりではなく、回復までの取り組みも大きなポイントになります。

腰を揉まないセルフケアは深呼吸から

今回、まずやってほしいセルフケアはシンプルです。寝る前に深呼吸を10回ほどすることです。

無理に体を変えようとせず、肩を下ろして、お腹をゆるめ、ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。これだけでも、体が守りモードから少し離れやすくなります。

寝つきが悪い、寝ていても体が休まらないという方にも、まず取り入れやすい方法です。

足の甲にある太衝を押す

もう一つのセルフケアは、足の甲にある太衝というツボです。親指と人差し指の骨が交わるあたりにあります。

足の甲の親指と人差し指の骨の間を指で押す様子
足の甲の太衝をやさしく刺激し、緊張をゆるめるきっかけにします。

痛すぎるほど強く押し込む必要はありません。気持ちよく感じる程度に刺激してみてください。東洋医学では肝に関係するツボとされ、緊張やストレスをやわらげるための一つの方法として使われます。

施術でも腰だけを見るのではなく、お尻、太もも、足首など、腰とつながる場所を確認します。なかなか治らない腰痛ほど、腰だけの問題として終わらせないことが大切です。

我慢できる腰痛を放置しない

腰痛は我慢できてしまうことがあります。動けるし、走れるし、仕事もできるから大丈夫。そんなふうにやり過ごしてしまうことも多いです。

でも、虫歯が少し痛むのに放置して、気づいたら大きな治療が必要になるのと同じで、腰痛も蓄積を軽く見ないほうがいいです。

我慢が10年、20年と重なれば、ぎっくり腰を繰り返したり、足のしびれが出たり、より大きな問題につながったりすることもあります。

過保護になりすぎる必要はありません。ただし、マッサージを受けても何度も戻る腰痛は、同じ場所に同じアプローチを繰り返すだけでは変わらないことがあります。

ストレス、不安、我慢が続くと、呼吸が浅くなり、お腹と背中が固まり、その結果として腰も固まる。まずはこのつながりを知ってください。体は無理やり変えるものではありません。整う条件をつくっていけば、体はちゃんと変わり始めます。

よくある質問

ストレスだけで腰痛になることはありますか?

腰痛の原因をストレスだけで決めつけることはできません。ただし、ストレスや不安が続くことで呼吸が浅くなり、肩、お腹、背中、腰に無意識の緊張が続き、痛みが長引いたり繰り返したりすることはあります。

ストレッチやマッサージをしても腰痛が戻るのはなぜですか?

筋肉を一時的にゆるめても、仕事の負担、睡眠不足、食いしばり、浅い呼吸、我慢する習慣などによって体が再び守りモードに入ると、腰もまた固まりやすくなります。腰だけでなく、全身の緊張状態を見ることが大切です。

寝る前の深呼吸はどのくらいやればいいですか?

まずは10回ほどで十分です。肩とお腹の力を抜き、ゆっくり吸って、ゆっくり吐いてください。苦しくなるほど頑張って深く吸う必要はありません。

腰痛で病院に行く目安はありますか?

強い痛みやしびれが続く場合、筋力低下がある場合、発熱を伴う場合、日常生活が大きく制限される場合は、早めに医療機関で相談してください。

動画でも解説しています。

【腰痛が治らない原因】真面目で我慢する人ほど痛みを繰り返しやすい理由とは?

2026年08月28日

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整体に行っても戻る。マッサージを受けても、その時だけ楽になる。ストレッチを頑張っているのに、翌日にはまた腰が痛い。

そんな慢性腰痛で悩んでいるなら、腰だけを見続ける前に、一度考えてほしいことがあります。それは、真面目に頑張り続けることが、体をずっと守りの状態にしていないかということです。

責任感が強い、人に迷惑をかけたくない、家事も仕事も途中で投げ出せない。我慢することが当たり前になっている人ほど、無意識に肩へ力が入り、歯を食いしばり、呼吸が浅くなりやすいんです。

腰痛は性格のせいではありません。大事なのは、その性格によって体をどう使い続けているかです目次

まず体験してほしい、力みと前屈の関係

立ったままで、次のようにやってみてください。痛みが強く出る動きは無理をしないでくださいね。

  1. 両肩をぐっと上げ、両手を強く握り拳にします。
  2. そのまま、できる範囲でゆっくり前屈します。
  3. 前屈した位置で肩の力を抜き、手をパーにしてぶらぶらさせます。
  4. 鼻から吸って口から吐く深呼吸を、3回ほど繰り返します。
握り拳を作り肩に力を入れたまま前屈する男性
肩と手に力を入れた状態では、体は動きにくくなりやすいです。

最初に力んで前屈したときと、力を抜いて呼吸したあとの前屈では、動かしやすさが変わることがあります。

これは気合いや根性の話ではありません。筋肉の緊張と脱力、呼吸、体の防御反応が関係しています。体が緊張していると、動くための余白が小さくなります。反対に、力が抜けて安心できる状態になると、体が動きやすくなることがあるんです。

ストレスを感じると、体は守るために固まる

人はストレスを感じると、体を守ろうとします。そのときに起こりやすいのが、筋肉を固めることです。

肩が上がる。首がこる。呼吸が浅くなる。周囲に気を張る。何かに備える。こうした反応は、体にとって異常というより、本来は自分を守るための自然な反応です。

ただし、問題はその状態が短時間で終わらず、ずっと続いてしまうことです。

  • 仕事を頑張らないといけない
  • 家事や子育てを自分がやらないといけない
  • 介護で気が抜けない
  • 人に迷惑をかけられない
  • まだ頑張れる、と自分に言い聞かせてしまう

こうした「しなければいけない」の積み重ねで、体が24時間ずっと戦闘モードになることがあります。交感神経が優位になりやすく、呼吸は浅くなり、体はリラックスしにくくなる。結果として、巡りも落ちやすくなります。

この状態では、腰だけをほぐしても、ストレッチで一時的に伸ばしても、日常の緊張パターンに戻った瞬間に、また腰が守りに入ってしまいやすいんです。

性格が悪いのではなく、体の使い方が固まっている

「真面目な人は腰痛になりやすい」と言うと、性格が原因のように聞こえるかもしれません。でも、そういう話ではありません。

真面目で責任感のあること自体は悪いことではないです。ただ、頑張る人ほど、肩に力が入りやすい。呼吸が浅くなりやすい。歯を食いしばりやすい。休むときまで力を抜けない。こういう体の使い方のクセが続きやすいということです。

輪ゴムをずっと引っ張り続けると、元に戻りにくくなりますよね。体も似ています。長時間ずっと力を入れ続けると、緩め方そのものを忘れてしまうことがあるんです。

ギプスで固定した腕や指を外したあと、すぐに普段どおり動かせないことがあります。筋肉だけの問題ではなく、体がその動きを忘れているような状態です。

慢性的に力んでいる人も同じです。「力を抜いてください」と言われても、どう抜いたらいいのか分からない。これが、腰痛や肩こり、首こり、頭痛などを繰り返す背景の一つになります。

腰だけではなく、体全体の巡りを見る

東洋医学では、心身の状態を「巡り」という視点でも見ていきます。ストレスや緊張が続くと、気の巡りが滞り、血の巡り、水の巡りにも影響が出やすいと考えます。

その結果、腰だけではなく、肩、首、頭、指など、いろいろな場所に痛みや張りが出ることがあります。

実際に、ヘルニアが少し落ち着いたあとで、肩甲骨の縁が痛くなったり、指の痛みが気になったりするケースもあります。痛みが一箇所に固定されず、点在するように感じることもあります。

痛む場所だけを追いかけるのではなく、体全体がどんな状態なのかを見る。腰だけを施術するのではなく、足先、ふくらはぎ、臀部、呼吸、首肩の緊張まで含めて見ていく。そうすると、今までつながっていなかったことが見えてくる場合があります。

西洋医学と東洋医学、どちらか一方ではなく両方を知る

もちろん、西洋医学を否定する話ではありません。検査は大切ですし、薬が必要なときもあります。手術が必要な人もいます。実際に手術を経験しているからこそ、医療の力が必要な場面はよく分かります。

一方で、検査や診断だけでは説明しきれない体の変化もあります。同じ年代で、同じように更年期といわれても、夜中に目が覚める人もいれば、目が覚めない人もいる。診断名が同じでも、体の反応まで全員同じではありません。

だからこそ、一般的な医学的な評価を大切にしながら、自分の体質、生活、感情、呼吸、緊張のクセも見ていく。西洋医学か東洋医学かではなく、自分に合う理解と選択肢を増やすことが大切だと思っています。

我慢は、体にも我慢をさせてしまう

不安、怒り、悲しみ、我慢。こうした感情は、体の巡りに影響しやすいと考えています。特に我慢が続く人は、自分の気持ちだけでなく、体にもずっと我慢をさせてしまいがちです。

体は乗り物です。でも、単なる部品の集まりではありません。自分とは別の人格があるくらいの感覚で、体と対話してほしいんです。

「もっと頑張れ」と追い込むこともできるし、「今日はもう休もうか」「無理しなくていいよ」と休ませることもできる。その選択をしているのは、自分です。

もし腰に口がついて話せたら、何と言うでしょうか。

ずっと痛い腰なら、「もう勘弁してくれ」と言うかもしれません。マッサージに行っても戻る、ストレッチしてもまた痛くなる。その繰り返しなら、腰は「腰だけをどうにかしようとする前に、生き方の力みを見てくれ」と言いたいかもしれません。

自分の体を、家族の一員のように大切に扱ってください。車の部品を交換するように、どこかを変えたら終わりという話ではありません。

今日からできる、頑張らないセルフケア

ここで大事なのは、セルフケアまで頑張りすぎないことです。痛みを我慢して強くやるのではなく、気持ちいい範囲で、体に安心を伝えるように行ってください。

1. 10秒かけて息を吐く

鼻から自然に吸って、口からゆっくり10秒ほどかけて吐きます。これを5回行ってください。

普段の呼吸では、4秒吸って6秒吐く方法もおすすめですが、今日はまず、吐く息を長くすることを意識してみましょう。10秒吐くのは意外と難しいです。それだけ普段、呼吸が浅くなっていることに気づけるかもしれません。

2. 肩を上げて、ストンと落とす

両肩を耳に近づけるように上げて、ストンと落とします。これを10回ほど。

大げさに上げなくても大丈夫です。仕事中でも、お風呂の中でもできます。肩に「もう力を入れなくていいよ」と教えるイメージでやってください。

3. 手をぶらぶら振る

手を軽くぶらぶらさせるだけでも十分です。強く振る必要はありません。肩、肘、手首、指先まで、余計な緊張をほどくようにゆらします。

ポイントは、頑張らないことです。「効かせよう」と思って力を入れるのではなく、気持ちいい程度で終わらせてください。

両手を胸の前で力を抜くように動かす男性
肩や手を軽く動かして、体に力を抜く感覚を思い出させます。

強い刺激より、安心できる刺激を選ぶ

痛いほど押してもらう方が効いている気がする。内出血するくらい強く押さないと満足できない。そういう感覚になっている人もいます。

でも、強い刺激を求め続けると、神経が鈍くなり、さらに強い刺激が欲しくなることがあります。辛いカレーを食べて、熱い、辛い、痛いとなる刺激を繰り返しているようなものです。

体は、強い刺激よりも、安心できる軽い刺激に反応することがあります。痛いことを我慢するセルフケアより、触れて気持ちいい、動かして気持ちいい、そのくらいを目指してください。

臀部をテニスボールでほぐす場合も同じです。お尻は脂肪や筋肉があって自分では圧を入れにくい場所ですが、痛気持ちいい程度なら選択肢になります。ヘルニアや脊柱管狭窄症などがある場合も、無理に強く押し込まず、体の反応を見ながら行うことが大切です。

腰痛を変える第一歩は、腰を責めないこと

真面目であることは悪くありません。頑張れることも素晴らしいです。

ただ、頑張り続けることで体が守り続けているなら、そのままでは腰も緩みにくくなります。マッサージを受けても、ストレッチをしても戻りやすいのは、腰が悪いからだけではなく、体全体がずっと緊張を続けているからかもしれません。

腰だけを見ない。心、呼吸、巡り、日常の力み方を見る。そして、自分の体を無理やり変えようとしないことです。

整えば、体は勝手に変わろうとします。まずは今日、10秒かけて息を吐くことから始めてみてください。

よくある質問

真面目な性格を変えないと腰痛は改善しませんか?

性格を変える必要はありません。大切なのは、真面目さや責任感によって無意識に続いている、肩の力み、浅い呼吸、食いしばりなどの体の使い方に気づくことです。

呼吸だけで腰痛が治りますか?

呼吸だけで全ての腰痛が解決するという話ではありません。ただし、緊張が強く呼吸が浅い状態では体が守りに入りやすいため、ゆっくり吐く呼吸で力みを抜くことは、体を整える一つの手段になります。

痛いマッサージの方が効果がありますか?

痛みが強いほど良いとは限りません。強い刺激を繰り返し求めるよりも、体が安心できる気持ちいい程度の刺激で、緊張をゆるめる感覚を作ることを大切にしてください。

腰以外の場所が痛くなるのは悪化ですか?

痛みの出方には個人差があるため、一概には判断できません。腰だけでなく肩、首、指などに不調を感じる場合は、痛い場所だけでなく、体全体の緊張や巡りを見直す視点も持ってみてください。

詳しくは動画でも解説していますので参考にして下さい

【腰痛を繰り返す原因】何度も再発する人に共通する体の使い方とは?

2026年08月28日

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「もう治ったと思ったのに、また腰が痛い」「ストレッチを続けているのに戻ってしまう」「治療を受けたのに再発した」。こういう腰痛の繰り返し、ほんまに多いです。

僕自身も、以前は毎年2月頃になるとぎっくり腰になるような人間でした。もう癖みたいになっていたんですよね。だからこそ、痛みが出た腰だけに目を向けても、再発を防ぐところまでは届かないことがあると感じています。

大事なのは、痛みが消えることと、体が整うことは同じではないということです。腰痛を繰り返さない体を目指すなら、腰以外も含めた体全体の使い方、巡り、生活習慣を見直していく必要があります。

 

目次

まず試してほしい、足首で前屈が変わる簡単チェック

腰痛が腰だけの問題ではないことを体感しやすい、シンプルなチェックがあります。

  1. 立った状態で前屈し、今どこまで曲がるかを覚えておく
  2. 左右の足首を、正回しと逆回しを含めてそれぞれ20回ほど回す
  3. もう一度、同じように前屈する

これだけで前屈しやすくなった、腰の突っ張りが変わったと感じる人がいます。もちろん全員が同じ変化を感じるわけではありませんが、ここで伝えたいのは「足首を回したら腰が柔らかくなる」という小手先の話だけではありません。

床に座って片足首を手で回している男性
前屈の前後で足首を回すと、腰以外の動きが影響していることに気づきやすくなります。

腰の動きは、足首や股関節、膝、歩き方、呼吸など、体のほかの部分ともつながっている。だから腰だけをほぐして一時的に楽になっても、負担のかかり方が変わっていなければ、また戻ってしまうことがあるわけです。

痛みがない=治った、ではない理由

痛み止め、湿布、施術、ストレッチなどで痛みが軽くなることはあります。日常生活に支障があるときや、どうしても必要な場面でそれらを使うこと自体を否定する話ではありません。

ただ、それで痛みが引いたからといって、体が完全に整ったとは限りません。

火災報知器を止めても、火が消えたとは限らない

痛みは、体からのサインとして考えることができます。たとえば火災報知器の警報音だけを止めても、火元が残っていれば火事は終わっていませんよね。

同じように、痛みというサインだけを抑えても、日常生活の中にある負担の原因が残っていれば、同じ場所にまた負担がかかります。湿布や薬、腰だけのストレッチ、痛い場所だけの施術が「間違い」ということではありません。でも、そこだけで終わると再発につながりやすいのです。

腰を伸ばして気持ちいい、楽になった。それは半分正解です。ただ、本当に見ていくべきなのは、腰に負担を集めている日常生活のどこかにある火元かもしれません。

再発しやすいのは、治らないからではなく戻りやすいから

「じゃあ一生治らないんですか」と思うかもしれません。でも、そういう話ではありません。

再発を繰り返す状態は、治らないのではなく、戻りやすい状態が残っているということです。人よりも痛みの再発スピードが早くなっている。その状態を変えるには、痛い場所を一度楽にするだけでなく、再発しにくい体づくりを考える必要があります。

タイヤだけ替えても、ハンドルが曲がっていればまっすぐ走れない

車のハンドルが左に切れたままなら、タイヤを新しく交換しても車はまっすぐ走りません。まっすぐ走るためには、ハンドルの向きそのものを戻す必要があります。

体も同じです。腰が痛いから腰だけに施術をしても、足首、股関節、膝、歩き方、呼吸といった体の使い方が以前のままであれば、腰にはまた負担が集まりやすくなります。

腰痛だけではありません。肩、首、膝でも考え方は同じです。痛い場所は結果として出ている場所であって、負担の始まりが必ずしもそこにあるとは限りません。

施術や治療の後こそ、生活習慣を変える

医療や手術、再生医療などが進歩していることは素晴らしいことです。検査、診断、手術など、西洋医学が必要な場面は当然あります。

ただ、どれだけ良い治療を受けても、その前に痛みをつくった生活をそのまま続ければ、同じように負担が積み重なる可能性があります。

たとえば膝の治療後に、床で寝る生活をベッドに変える、階段の上り下りを控える、床に座る時間を見直すといった生活上の工夫を勧められることがあります。これは単なる制約ではなく、膝関節にかかる負担を減らすための考え方です。

腰痛でも同じです。施術だけで何とかしようとするのではなく、普段の動作や姿勢、歩き方、呼吸、休み方を変えていく。ここまで含めて初めて、再発しにくい状態に近づいていきます。

腰だけを見ない。体全体の「巡り」を見る

僕は、腰が痛いから腰だけを見るという考え方はしていません。腰痛があるなら、腰周辺だけでなく下半身全体を見ます。

  • 足首の動き
  • 足の指や足の甲の使い方
  • 膝や股関節の動き
  • 立ち方や歩き方
  • 呼吸の浅さ
  • 筋肉が無意識に力んでいないか

東洋医学的な見方では、気、血、水の巡りがスムーズであることを大切にします。巡りが滞ると、体は「このままではまずい」と守りに入ります。その結果として筋肉が硬くなり、呼吸が浅くなり、関節が動きにくくなって、腰や肩、首などに痛みとして現れると考えます。

これは西洋医学を否定するための話ではありません。検査や診断、手術が必要なこともあります。そのうえで、数字や画像だけでは捉えきれない体の変化もある。だから僕は、西洋医学と東洋医学のどちらか一方だけではなく、両方の視点を大事にしています。

真面目で責任感が強い人ほど、無意識に体を守りやすい

腰痛を繰り返しやすい人には、ひとつの傾向があります。真面目で、責任感が強くて、我慢できてしまう人です。

こういう人は、心でも体でも無意識に力が入りやすい。頑張らなあかん、迷惑をかけられへん、まだやれる。そうやって力みが続くと、体の巡りもスムーズにいきにくくなります。

だから再発予防は、筋肉や関節だけの問題ではありません。心の力を抜くことも、体を整える一部です。

ときには「腰がもし話せるなら、何て言うだろう」と考えてみてください。寝るときにいつも同じ方向を向いて腰がつらい、自分でも姿勢の偏りに気づいている。そんなふうに、体が出している答えを本人がすでに分かっていることもあります。

自分の痛みを、敵として黙らせるだけではなく、体からのメッセージとして少し観察してみる。その視点があるだけでも、日常の選択は変わってきます。

今日からできる再発予防セルフケアはシンプルでいい

セルフケアは、複雑すぎると続きません。ややこしいメニューをたくさん覚えるより、続けられるシンプルなことのほうが大切です。

1. 足首を回す

先ほどのように、左右の足首をゆっくり回してみてください。前屈などの動きの前後で比べると、自分の体のつながりに気づきやすくなります。

2. 鼻から吸って、口から吐く

もうひとつは呼吸です。鼻から吸い、口からゆっくり吐く。これだけです。

呼吸が浅いと体は力みやすく、関節の動きにも影響が出やすくなります。何か特別なことをしなくても、まずは呼吸を整える時間をつくることから始めてみてください。

体を揺らす、足を振るなどの簡単な動きで動作を整え、その後にツボ刺激などを取り入れて変化を維持していくという考え方もあります。でも最初から全部を頑張る必要はありません。まずは続けられることを、毎日の中に入れることです。

「年齢のせい」で終わらせない

40代、50代になってくると、年齢のせい、加齢のせい、更年期のせいと言われることが増えてきます。年齢とともに変化が起きること自体は当然あります。

でも、年齢だけがすべての答えではありません。60歳を過ぎたら全員が膝を痛めるのか、70歳を過ぎたら全員が同じように体の不調を抱えるのか。そんなことはないはずです。

今のうちから体の健康を少しずつ積み上げていけば、10年後、20年後、30年後の状態は変わってきます。薬や湿布に頼る前に、体の循環や使い方を整える。その選択肢を持っておくことが大事です。

自分の体の主導権を、自分に戻す

医師、施術者、介護者などの専門家の意見は大切です。ただし、最終的に自分の体と付き合っていくのは自分です。

だからこそ、言われたことをただ受け取るだけではなく、「これは自分に本当に合っているのか」「自分が大切にしたい生活を守れるのか」と考えることも必要です。

歩きたいと思っている人が、楽だからとすぐに歩く機会を失ってしまえば、体は使わない方向へ進みやすくなります。もちろん安全を無視するという話ではありません。自分の希望と体の声を置き去りにせず、納得できる選択を重ねていくことが大切です。

自分の子どもや家族、大事な人にも勧められることかどうか。そこを基準に、体との向き合い方を考えていきたいと思っています。

腰痛再発を防ぐために覚えておきたいこと

  • 痛みがなくなったことと、体が整ったことは別
  • 腰痛の原因は、腰以外の関節、歩き方、呼吸、生活習慣にもある
  • 薬や湿布は必要なときに使ってよいが、それだけをゴールにしない
  • 足首を回す、呼吸を整えるなど、続けやすいセルフケアから始める
  • 真面目さや我慢による無意識の力みも、体の状態に関係する
  • 年齢のせいだけで片づけず、これからの体を積み上げていく

腰痛を繰り返すと、「自分は腰が弱いんや」と思ってしまいがちです。でも、腰が弱いからではなく、体全体が腰に負担を集めやすい状態になっているだけかもしれません。

痛い場所だけを何とかするのではなく、体の巡り、呼吸、動き、生活習慣まで含めて整えていく。体は無理やり変えるものではありません。整ってくれば、体はちゃんと変わっていきます。

よくある質問

腰痛が一度よくなったのに、すぐ再発するのはなぜですか?

痛みが消えても、腰に負担を集めていた歩き方、足首や股関節の動き、呼吸、生活習慣が変わっていなければ、戻りやすい状態が残ることがあります。痛む腰だけでなく、体全体の使い方を見直すことが大切です。

腰痛には腰のストレッチだけでは足りませんか?

腰のストレッチで楽になることはあります。ただ、腰以外に負担の原因がある場合、腰だけを伸ばしても一時的な変化にとどまることがあります。足首、膝、股関節、呼吸、歩き方にも目を向けてみてください。

湿布や痛み止めは使わないほうがいいですか?

日常生活に支障があるときなど、必要な場面で使うこと自体を否定するものではありません。ただし、痛みが軽くなったことだけをゴールにせず、再発しにくい体の状態や生活習慣も同時に考えていくことが大切です。

腰痛再発予防として、まず何から始めればよいですか?

立った状態で前屈を確認し、左右の足首を回してからもう一度前屈するチェックがおすすめです。あわせて、鼻から吸って口から吐く呼吸をゆっくり行い、体の力みを抜く時間をつくってみてください。

動画でも詳しく解説していますのでご覧になって下さい。

【腰痛が治らない】ストレッチやマッサージをしても繰り返す理由|体の防御反応とは?

2026年08月28日

video thumbnail for '【腰痛が治らない人へ】頑張るほど治らない本当の理由は〇〇だった'

毎日ストレッチをしている。筋トレも頑張っている。湿布を貼って、セルフケアも続けて、病院や整体にも通っている。

それでも腰痛がなかなか変わらない。肩こりや体の重だるさも抜けない。

そんなときに見直してほしいのが、頑張りの量ではなく、頑張る順番です。

努力が悪いわけではありません。ストレッチも運動も大切です。ただ、体がすでに緊張して守りに入っている状態で、さらに「何とかしよう」と力を加えると、体はますます防御しようとします。

腰痛を変えていくために必要なのは、無理に体を変えることではありません。まずは体に安心してもらい、巡りを整えることです。

目次

腰痛が長引く人ほど、真面目に頑張っている

腰痛が続く人には、とても真面目で責任感が強い方が多いです。我慢強くて、休むよりも先に「もっとできることはないか」と考える。セルフケアもきっちりやるし、痛くても頑張って続ける。

でも、体からすれば「痛いのに頑張る」は安心できる状況ではありません。

頑張ろうとすると、自然と力が入ります。呼吸が浅くなり、肩が上がり、歯を食いしばりやすくなります。その姿勢のまま仕事や家事、日常生活を続けていると、体は危険を感じて防御姿勢を取り続けます。

つまり痛みは、腰だけが悪いというより、体全体が守りに入っているサインとして出ていることがあるんです。

体が守りに入ると、強い刺激ではゆるみにくい

「痛いけど気持ちいいくらいの強揉みが好き」という方もいます。ただ、痛みを我慢しながら強い刺激を受けているとき、体はリラックスしているとは限りません。

守っている体にさらに強い刺激を入れると、筋肉と神経の関係が混乱しやすくなります。一時的にスッキリしたように感じても、それが本当に体が安心してゆるんだ結果とは限らないんですね。

辛い物も、ほどよい辛さならおいしい。でも、舌がしびれるほどの辛さになると話は別です。強い刺激に慣れてしまうと、刺激そのものを「効いている」と感じやすくなることがあります。

体のケアも同じです。痛い場所をさらに痛くするより、体が「これなら大丈夫」と感じられる刺激のほうが、反応が出ることがあります。

ストレッチが悪いのではなく、順番が大事

ここは誤解してほしくないのですが、ストレッチが悪いわけではありません。

ただし、体がガチガチに守っている状態で、無理やり伸ばそうとするのはおすすめできません。腕も力を入れて固めたままでは、上げにくくなりますよね。最初に力を抜いた状態なら、同じ腕でも動かしやすくなります。

腰や肩もそれと同じです。緊張した状態で無理に伸ばせば、かえって筋肉を痛めることがあります。

大切なのは、次の順番です。

  1. 巡りを整える
  2. 体を安心させてリラックスする
  3. その後に軽く動かす、伸ばす、鍛える

畑で作物を育てるときも、いきなり苗だけ植えて実がなるわけではありません。土を整えて、水を与えて、育つための環境をつくることが先です。

体も同じで、まずは動ける土台を整える。その後にストレッチや運動を入れるから、体も受け取りやすくなります。

「絶対に治す」が体を緊張させることもある

眠ろうとしているのに、「絶対に寝なければ」と思うほど眠れなくなることがあります。

遠足や運動会の前日、楽しみと緊張で目が冴えてしまった経験もあると思います。寝よう、寝ようと意識するほど、体は興奮してしまうんですね。

腰痛も似ています。「早く治さないと」「もっとやらないと」と思う気持ちが強すぎると、知らないうちに心も体も緊張しやすくなります。

だからこそ、回復のスタートは「治そう」と力むことではなく、少し安心すること、少しゆるむことです。

東洋医学でいう「巡り」を整える

東洋医学には、気、血、水が巡ることで、体が本来の働きを取り戻していくという考え方があります。

ここで大事なのは、無理に変えるのではなく、整えるという考え方です。

運動も筋トレも、いきなり全力では始めません。走る前には屈伸やストレッチをしますし、水泳でも肩や腕を動かしてから入ります。スポーツでも筋トレでも、準備なしで本番に入ることはありません。

巡りが悪く、緊張している状態で頑張ると、ただ疲れるだけになりやすい。まず巡らせて、動ける状態をつくってから運動する。この順番を大切にしてください。

真面目さ、我慢、責任感が体の緊張につながる

東洋医学では、感情と内臓、体の状態のつながりも大切に考えます。

責任感が強い人、頑張り屋さん、我慢することが多い人は、無意識に体を力ませていることがあります。心が緊張すれば、体も緊張する。内側が固まれば、巡りも悪くなりやすい。

腰痛が多い背景には、こうした日々の緊張も関係しているかもしれません。

少しイメージしてみてください。もし自分の腰と会話できたら、腰は何と言うでしょうか。

「もっと頑張れ」「まだ無理しろ」とは、たぶん言わないはずです。

「もう無理しなくていいよ」「少し休もうよ」「ちょっと休憩しよう」と言うんじゃないでしょうか。

自分の腰を、大切な家族や子どもだと思ってみても同じです。痛がっている相手に、もっと無理をさせようとは思わないはずです。

体は敵ではありません。体はずっと、あなたを守ろうとしている味方です。

頑張らないセルフケアを3つだけ続ける

セルフケアは、頑張りすぎると続きません。だから、日常の中でできるくらい簡単なものから始めましょう。

ポイントは、効かせようと力むことではありません。気持ちいい、心地いいと感じる範囲で行うことです。

1. 鼻から吸って、口からゆっくり吐く

椅子に座ったままで大丈夫です。鼻から息を吸って、口からゆっくり吐いてください。これを3回ほど行ったあと、肩の力を抜いたり、軽く前に体を倒したりしてみてください。

腰や肩を直接もんでいなくても、張り感が少し変わったり、動きやすさを感じたりすることがあります。

寝る前なら、吐く息に10秒かけるのがおすすめです。最初から10秒が難しいなら、6秒からで十分です。慣れたら7秒、8秒と少しずつ伸ばしていけば大丈夫です。

目安は、ゆっくり吐く呼吸を5回。無理に大きく吸おうとせず、吐くことを意識してください。

2. 太渓をやさしく押しながら足首を動かす

太渓は、内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボです。このあたりを気持ちいい程度に押さえながら、足首を上下に動かします。

回数は20回くらいで大丈夫です。足が疲れているときや、巡りが悪いと感じるときにも取り入れやすいセルフケアです。

座った男性が内くるぶし付近を押さえながら足首を動かしている
内くるぶしとアキレス腱の間をやさしく押さえ、足首を上下に動かします。
3. 肩を上げて、ストンと落とす

両肩を耳に近づけるように上げて、ストンと落とします。これを5回ほど繰り返してください。

肩を上げるときに頑張って力を入れる必要はありません。落としたときに「ふう」と息が抜けるくらいで十分です。

座った男性が両肩をすくめて上げている
肩を上げたら、息と一緒にストンと落とします。力を抜く感覚を優先してください。

簡単なケアでも、積み重ねれば体は変わる

「こんな簡単なことで変わるんですか」と聞かれることがあります。

答えは、変わります。ただし、今日やったから明日すぐに痛みが消える、という話ではありません。

勉強や筋トレと同じで、体も積み重ねです。安心できる刺激を何度も受け取りながら、少しずつ「もう守り続けなくても大丈夫かもしれない」と感じられる状態をつくっていきます。

だから痛いときほど、もっと強く押す、もっと伸ばす、もっと追い込むという方向に行かないことです。体が痛いと言っているなら、その声を聞いてあげてください。

痛気持ちいい程度で止める。無理をしない。続けられることを続ける。

これが、頑張らないセルフケアの大事な考え方です。

健康、時間、お金の順番を見直す

何を大切にして生きていくかを考えたとき、ついお金を最優先にしがちです。でも、僕は順番が違うと思っています。

  1. 健康
  2. 時間
  3. お金
  4. 自由

お金があっても、健康でなければ使いにくい。時間があっても、体がしんどければ、その時間は通院や不調への対応に取られてしまう。自由があっても、健康でなければ心から楽しみにくい。

仕事をするにも、稼ぐにも、好きなことをするにも、土台になるのは健康です。

腰痛があるからといって、自分を責めなくて大丈夫です。頑張ってきたからこそ、体が守ろうとしているのかもしれません。

まずは体と戦わず、安心させること。巡りを整えて、少しずつ動かしていくこと。そこから本来の回復する力が働き始めます。

よくある質問

腰痛があるとき、ストレッチはやめたほうがいいですか?

ストレッチそのものが悪いわけではありません。ただ、体が強く緊張しているときに無理やり伸ばすのは避けてください。まずは呼吸や軽い動きで体を安心させてから、気持ちいい範囲で行うことが大切です。

セルフケアは痛いくらい押したほうが効きますか?

痛みを我慢するほど強く押す必要はありません。体が安心できる、痛気持ちいい程度の刺激で十分です。痛いと感じる刺激は、体がさらに守りに入りやすくなることがあります。

呼吸は何回くらい行えばいいですか?

まずは鼻から吸って口から吐く呼吸を3回、寝る前ならゆっくり吐く呼吸を5回ほど行ってみてください。吐く息は、できれば10秒を目安にしますが、苦しい場合は6秒から始めて大丈夫です。

頑張らないセルフケアで本当に変わりますか?

すぐに大きく変わることだけを目標にするのではなく、気持ちよく続けることが大切です。強い刺激よりも、安心できる刺激に体が反応することがあります。無理なく反復することで、少しずつ体の状態は変わっていきます。

 

詳しくは動画でも解説しています。参考にして下さい。

【朝の腰痛】朝起きると腰が痛い・重い人へ|動くと楽になるのはなぜ?

2026年08月26日

video thumbnail for '【朝起きると腰が痛い】起きて痛い腰痛・しびれ|昼になると楽になる人に多い原因|足のしびれが消える簡単セルフケア'

ベッドから立ち上がった瞬間に腰が痛い。最初の一歩がつらい。でも、顔を洗って着替えて、10分から20分ほど動いていると少し楽になる。

もしこのパターンに当てはまるなら、覚えておいてほしいことは一つです。朝の腰痛だからといって、腰だけを見る必要はありません。

腰が痛いと、腰を揉む、伸ばす、ストレッチするという方向に意識が向きやすいです。もちろん、それで楽になるなら悪いことではありません。ただ、毎朝同じことをしても翌朝また痛いなら、一度「腰が悪いから腰が痛い」という前提を外してみましょう。

目次

朝だけ腰が痛くて、動くと楽になる理由

腰痛にはいろいろなタイプがあります。ずっと痛い人、座ると痛い人、歩くと痛い人、寝返りで痛い人。そして、朝起きたときがいちばん痛い人です。

大切なのは、「どこが痛いか」だけではなく、いつ痛いのかを見ることです。朝は痛いのに、動いていると少し楽になる。これは、動くことによって体のどこかに変化が起きているヒントになります。

立ち上がるときも歩くときも、腰だけが単独で動いているわけではありません。足裏に体重が乗り、足首が動き、膝、股関節、骨盤が連動して、その上で腰が動きます。

寝ている間は何時間も歩きません。足首や股関節も、日中ほど大きく動きません。その状態で朝いきなり体重をかけると、下半身がうまく動きを受けきれない場合に、腰が余分に頑張ることがあります。

だから朝の腰痛では、腰だけではなく、まず足を見るという考え方が出てきます。

体はつながって動く。腰だけを追いかけない

体は、足首、膝、股関節、骨盤、腰という流れで連動しています。どこか一つが動きにくくなれば、別の場所がその動きを補います。その結果、腰に負担が集まることがあります。

自転車にたとえると、前輪が少し曲がっているのに、後輪だけをまっすぐにしてもきれいには進みません。体も同じです。腰だけを一生懸命整えても、その下の股関節、膝、足首が動きにくければ、また腰が頑張ることになります。

前輪と後輪のずれを説明する自転車の図
腰だけでなく、下半身からの連動を見直すことが大切です。

道路の渋滞も似ています。前方で事故が起きれば、止まるのは事故現場だけではなく、その後ろへ渋滞が広がります。足首が動きにくければ膝が補い、膝が動きにくければ股関節が補い、さらに骨盤や腰が補うことがあります。

症状が出ている場所と、最初に確認したい場所が同じとは限りません。ここが「体はつながっている」という考え方です。

まず確認したい2つのセルフチェック

このチェックでは原因を決めつけません。目的は、今の自分の体がどうなっているか、左右にどんな差があるかを知ることです。

1. 膝上げと足踏みの左右差を確認する

椅子に浅く座り、右膝を胸の方向へ軽く上げます。次に左、もう一度右、左と交互に行いましょう。

  • 片方だけ重く感じる
  • 片側だけ上げにくい
  • 腰に詰まるような感じがある
  • 左右で上がる高さが違う

こうした違和感があれば覚えておいてください。続いて立ち、その場で右、左と軽く足踏みをします。どちらかの脚が上げにくくないかも確認します。

立った状態で片脚を上げて足踏みをする様子
左右の脚の上げやすさは、朝の動き始めを知るヒントになります。

2. 足首の動きを左右で比べる

椅子に座ったまま、かかとは床につけます。つま先を上げて戻す動きを、左右片方ずつ行ってください。

  • 片方だけ動かしにくい
  • ふくらはぎが張る
  • すねが突っ張る
  • 左右で感覚が違う

腰痛なのに足首を見るのは、立ち上がる動きが足首から始まるからです。足首の動きが十分でないまま、朝いきなり立とうとすれば、その上にある膝、股関節、骨盤、腰に影響が出ることがあります。

朝起きる前に行う3つのセルフケア

朝いちばんは、強く伸ばすことよりも、体を少しずつ動かし始めることが大切です。痛い腰を何とかしようと力むのではなく、「これから体を動かしますよ」と足元から準備するイメージで行ってください。

1. 足首をゆっくり動かす

仰向け、または上半身を少し起こした姿勢で、両足のつま先を手前に引きます。次に、床側へゆっくり伸ばします。

ゆっくり20回を目安に繰り返してください。

ベッド上で両脚を伸ばしてつま先を上下に動かす様子
足首とふくらはぎを、力まずゆっくり動かし始めます。

強く動かす必要はありません。足首やふくらはぎが少し動き始めるくらいで十分です。

2. 膝倒しで骨盤まわりを小さく動かす

仰向けで膝を立てます。両膝をそろえたまま、左右へ小さく倒します。上半身を起こした姿勢で行っても大丈夫です。

左右に倒して20回を目安に行いましょう。途中で体がずれてきたら、自分で楽な位置に戻してください。

膝を立てて両膝を横へ倒す動作
床まで無理に倒さず、骨盤まわりを小さく動かせば十分です。

腰をぐいぐい伸ばすための動きではありません。朝は、伸ばすよりも動かす感覚で大丈夫です。

3. 膝抱えで股関節を動かす

仰向けになり、膝を胸の方向へ持ってきて抱えます。そして戻します。

膝を胸に無理やり引きつける必要はありません。痛みが出ない、動かせる範囲で行ってください。20回を目安に繰り返します。

仰向けで両膝を胸の方向へ抱える動作
目的は強く伸ばすことではなく、股関節を無理なく動かすことです。

3つの動きが終わったら、勢いよく立たず、ゆっくり起き上がってください。その場で足踏みをして、最初のチェックと比べます。足の出しやすさや立ちやすさに変化があるかを確認しましょう。

腰をほとんど触っていないのに変化があったなら、腰を見るときに足首や股関節の動きも確認する価値がある、というヒントになります。

東洋医学の「経絡」から見る腰と足のつながり

東洋医学には、経絡という体のつながりを見る考え方があります。背中、腰、お尻、太ももの後ろ、ふくらはぎ、足へと続くラインには、膀胱経という経絡があります。

背中から脚へ続く膀胱経の経絡図
腰から脚へ続くラインも含めて、全体の巡りを見ていきます。

腰が痛い人でも、太ももの後ろが硬い、ふくらはぎが張る、足首が動かしにくいということがあります。ここでいう「巡りを見る」とは、腰だけを一か所で見るのではなく、体全体のつながりを見ていくことです。

朝の巡りを整える3つのツボ

ここからは、足首やふくらはぎにある3つのツボを紹介します。ツボを押さえながらつま先を上下に動かし、気持ちよいと感じる範囲で行います。

いずれも左右それぞれ20回を3セットが目安です。痛みが強い場合は、押す強さや動かす幅を小さくしてください。

崑崙(こんろん)

崑崙は、外くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみです。指でその部分を軽く押さえ、つま先を上下に20回動かします。

外くるぶしとアキレス腱の間を押さえて足首を動かす様子
崑崙は外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみを目安にします。

崑崙は膀胱経に属するツボとして紹介され、慢性的な腰の痛みがある場合にも用いられるツボです。

承山(しょうざん)

承山は、ふくらはぎの後ろ側でいちばん盛り上がっているところにあります。その部分を押さえながら、つま先を上下に20回動かします。

ふくらはぎの盛り上がった部分を押さえて足首を動かす様子
承山はふくらはぎの中央付近にある盛り上がりを目安にします。

承山も膀胱経に属するツボです。刺激すると痛みを感じることがあるため、痛気持ちいい程度に調整してください。

動かしていると足首がゴキゴキ鳴ることがあります。音がしても痛くなければ続けて構いません。ただし痛みがあるなら、動きを小さくして音が鳴らない範囲で行いましょう。

太渓(たいけい)

太渓は、内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみです。崑崙の反対側にあるイメージです。親指で軽く押さえ、つま先を上下に20回動かします。

内くるぶしとアキレス腱の間を親指で押さえる様子
太渓は内くるぶし側のアキレス腱の横にあるくぼみです。

太渓は腎経に属するツボで、腰と深く関係する経絡上の重要なツボとして紹介されています。こちらも左右20回を3セットの目安で行ってください。

セルフケアでいちばん大切なのは、変化を見ること

朝の腰痛がある人全員に、同じセルフケアが合うわけではありません。ここで大切にしたいのは、セルフケアのメニューそのものではなく、やる前とやった後で体がどう変わったかです。

  • 最初の一歩が出やすくなったか
  • 足踏みで上げやすい脚が変わったか
  • 足首の動きに左右差があるか
  • 朝と昼で痛みや動きがどう変わるか
  • どこを動かすと少し楽になるか

「腰痛にはこれ」と探し続けるより、自分の体を見る習慣を作ってください。今日はここが動きにくい。ここを動かしたら少し楽になった。その小さな変化に気づくことが、これから自分の体と向き合ううえでとても大切です。

セルフケアだけで判断しないでほしい症状

すべての腰痛をセルフケアで何とかしようとしないでください。次のような場合は、セルフケアだけで判断せず、医療機関に相談してください。

  • 強い痛みが続く
  • 痛みが日に日に悪化する
  • 脚の強いしびれが止まらない
  • 脚に力が入りにくい
  • 発熱を伴う
  • 排尿や排便に異常がある

薬、注射、検査、手術など、必要な医療はもちろん大切です。痛みが強い場合は、無理せず医療機関を受診してください。

まとめ: 朝の腰痛は、足元から体を起こしていく

朝起きたときの一歩目で腰が痛い。でも少し動くと楽になる。そんなときは、腰を揉んだり伸ばしたりし続ける前に、体全体がまだ動き出していない可能性を考えてみてください。

  1. 足首をゆっくり動かす
  2. 膝と骨盤を小さく動かす
  3. 股関節を動かす
  4. ゆっくり立ち上がり、足踏みで変化を確認する

腰が痛いから腰、膝が痛いから膝と、痛い場所だけを追いかけても分からないことがあります。足首が動き、膝が動き、股関節が動き、骨盤が動く。その連動の中で腰も動いています。

体は無理やり変えるものではありません。整えていけば、体は変わっていきます。

よくある質問

朝だけ腰が痛くて、昼になると楽になるのはなぜですか?

動いているうちに楽になる場合、足首、膝、股関節、骨盤などが動き始めることで、立ち上がりや歩行時の腰への負担が変化している可能性があります。腰だけでなく、下半身の動きも確認してみてください。

朝のセルフケアは何回行えばよいですか?

足首の動き、膝倒し、膝抱えは、それぞれゆっくり20回が目安です。痛みが出ない範囲で行い、回数よりも動いた前後の変化を確認することを大切にしてください。

朝は腰を強くストレッチしたほうがよいですか?

朝いちばんは、強く伸ばすよりも、小さく動かして体を起こす感覚で十分です。腰を無理に伸ばそうとせず、足首、膝、股関節からゆっくり動かしましょう。

足首を動かすと音が鳴りますが続けて大丈夫ですか?

音が鳴っても痛みがなければ、そのまま続けて構いません。痛みを感じる場合は、動く幅を小さくして、痛みや音が出にくい範囲で行ってください。

どんな腰痛でもこのセルフケアをしてよいですか?

強い痛みが続く、悪化している、脚の強いしびれや筋力低下がある、発熱や排尿・排便の異常がある場合は、セルフケアだけで判断せず医療機関へ相談してください。

【40代から膝が痛い】筋トレ・サプリだけでは改善しにくい理由と簡単セルフケア

2026年08月26日

40代以降になると、少し膝をひねっただけなのに違和感が長く残る、寒くなると痛みが強くなる、以前のように筋トレや軽いストレッチだけでは戻らない。そんな変化を感じる方は多いと思います。

私自身、30代の頃に両膝を変形性膝関節症と診断され、「膝が60代相当」と言われた経験があります。それでも落ち込むのではなく、今の足腰をできるだけ長く使い続けるために、外側と内側の両方からケアすることを大切にしてきました。

膝の痛みには、筋肉や関節を直接ケアすることももちろん必要です。ただ、それだけで変化を感じにくくなっているなら、体の内側の状態にも目を向けるタイミングかもしれません。

この記事では、東洋医学の考え方をもとに、膝の痛みを和らげるための食事、ツボ、経絡のセルフケアと、日常で続けたい物理的なケアをまとめます。

強い痛み、急な腫れや熱感、膝が動かせない、体重をかけられない症状がある場合は、セルフケアだけで判断せず医療機関へ相談してください。ここで紹介する内容は東洋医学的なセルフケアの考え方であり、効果には個人差があります。

目次

なぜ40代以降は膝の痛みが取れにくくなるのか

20代や30代の頃は、サッカーやサーフィンなどで膝を痛めても、翌日には痛みがやわらぎ、数日後には走れる状態まで戻ることがありました。

ところが40代、50代になると、痛みそのものは強くなくても違和感がずっと残ることがあります。特に寒い季節は、冷えによって膝のつらさが増すと感じる方も多いでしょう。

大きな背景の一つは、体の回復力が以前と同じではなくなることです。筋肉を鍛えることは大切ですが、筋肉量を維持したり増やしたりすることだけに頼るケアには、どうしても限界があります。

たとえば、ヒアルロン酸注射などを受けても変化を感じにくい状態は、穴の空いたバケツに水を注ぎ続けるようなものです。外から何かを足す前に、まずは体の内側を整える視点を持つことが大切です。

東洋医学から見る膝痛と「腎」「血」「寒湿」

東洋医学では、痛みと体のエネルギーである気血の巡りには深い関係があると考えます。気血の流れが滞ると、痛みが出やすくなるという見方です。

膝の不調では、特にの働きが関係すると考えられています。ここでいう「腎」は、西洋医学の腎臓だけを指す言葉ではなく、骨や関節、生命エネルギーの土台に関わる東洋医学上の概念です。

  • 腎のエネルギー不足は、加齢とともに骨や関節の弱りにつながりやすいと考えられます。
  • 血の巡りの低下は、関節に栄養が届きにくい状態につながると捉えます。
  • 寒湿は、冷えや湿気によって起きる重だるさ、こわばり、痛みの出やすさを表す考え方です。

つまり、体の土台となるエネルギーが不足し、血の巡りが落ち、冷えや湿気の影響を受けると、膝の痛みや違和感が出やすくなるというわけです。

膝痛ケアは外側と内側を組み合わせる

膝の痛みを整えるうえで、内側からのアプローチだけを行うわけではありません。外側の物理的なケアも同じくらい重要です。大事なのは、どちらか一方だけに偏らないことです。

外側から行う3つの物理的ケア

  1. 太もも周りを中心に、無理のない筋トレをする
    膝を支える筋肉を維持することは大切です。痛みを我慢して追い込むのではなく、状態に合わせて適度に行いましょう。
  2. サポーターや温熱で膝を冷やさない
    寒い日や違和感がある日は、膝を保温する意識を持ってください。私自身も膝を冷やさない工夫を始めてから、痛みが出にくくなりました。
  3. ストレッチで可動域を保つ
    関節の可動域を広げる、または狭めないようにすることも大切です。痛みが増す動きは避け、無理のない範囲で行いましょう。

内側から整える3つのアプローチ

40代以降の膝痛では、若い頃のような回復力を前提にしないことが大切です。膝が悲鳴を上げているサインを素直に受け止め、内側からも整えていきましょう。

  • 腎を補うとされる食材を取り入れる
  • 血の巡りを意識した食事をする
  • ツボと経絡を刺激して気血の巡りを整える

腎を補う食材で関節の土台を整える

東洋医学では、腎は骨や関節の健康と深く関わると考えます。膝に不安がある方は、日々の食事で腎を補うとされる食材を意識してみてください。

おすすめの食材は黒豆、くるみ、山芋

  • 黒豆
    腎を補い、血の巡りを整える食材として考えられています。
  • くるみ
    体を温め、関節の栄養につながる食材として取り入れられます。
  • 山芋
    滋養強壮を目的に取り入れられ、関節のうるおいを保つ食材とされています。

また、黒ごまや黒豆などの黒い食材は、東洋医学では腎を補う食材としてよく用いられます。毎日たくさん食べようと無理をする必要はありません。いつもの食事に少しずつ加えることから始めてみてください。

冷えや巡りが気になるときの食材

血の巡りを意識することは、東洋医学でいう寒湿による重だるさや痛みをやわらげる考え方につながります。冷えが強く、冬に膝の痛みが増しやすい方は、温かい食事を意識しましょう。

  • 生姜
    体を温め、冷えを整える目的で取り入れます。
  • ねぎ、にんにく
    体を温め、関節の不調を防ぐための食材として使われます。
  • シナモン
    血の巡りや冷え対策を意識したいときに取り入れやすい食材です。

特におすすめなのは、温かいスープや生姜湯です。冷たい飲み物ばかりになりがちな方は、まず温かい飲み物を選ぶところから変えてみてください。

膝の痛みに使いたい2つのツボ

食事と合わせて取り入れたいのがツボ刺激です。入浴中や寝る前など、体が温まっている時間に行うと続けやすいと思います。

委中:膝裏の中央にあるツボ

委中は膝の裏側、ちょうど中央にあるツボです。東洋医学では、膝の痛みをやわらげ、血の巡りを整えるツボとして知られています。

委中は膝裏の中央を目安に、痛みが出ない強さで押していきます。

親指でゆっくりと10回ほど押すのを3セット行ってください。強く押し込む必要はありません。気持ちよい程度の圧で十分です。

太渓:内くるぶしの後ろにあるツボ

もう一つは太渓です。内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみを目安にします。腎のエネルギーを補い、関節を温めるツボとして考えられています。

太渓を刺激した後は、足首をゆっくり回して軽く動かしましょう。

太渓も委中と同じように、10回プッシュを3セット行います。その後に足首を回すなど、軽い運動を加えるのがおすすめです。

経絡も一緒に刺激する

ツボだけでなく、膀胱経、腎経、胃経といった経絡も意識して刺激してみてください。膝の前側、足の内側、足の外側などをやさしくなでたり、押したりするイメージです。

膀胱経、腎経、胃経を意識して脚をやさしく刺激する習慣をつくりましょう。

お風呂の中や寝る前は、体が冷えにくく、手軽に続けやすい時間です。毎日完璧にやるよりも、短時間でも習慣にすることを大切にしてください。

炭酸整体スプレーを使うという選択肢

血流を意識したケアの一つとして、炭酸整体スプレーを使う方法もあります。炭酸が皮膚から入り、毛細血管を広げて血液循環を高めるという考え方です。

血液循環が高まれば、血液という栄養が全身に届きやすくなることが期待されます。シミやたるみだけでなく、痛みが気になる部位のセルフケアとしても活用されています。

ただし、スプレーはあくまで日常ケアの選択肢の一つです。膝の痛みを根本から考えるなら、食事、温め、適度な運動、ツボ刺激といった習慣と組み合わせることが大切です。

膝痛を整えるための毎日のチェックリスト

  • 太もも周りの筋肉を、無理のない範囲で動かす
  • 冷える日はサポーターや衣服で膝を温める
  • ストレッチで関節の可動域を保つ
  • 黒豆、くるみ、山芋、黒ごまなどを食事に取り入れる
  • 生姜、ねぎ、にんにく、シナモンを温かい料理に使う
  • 委中と太渓を各10回、3セットを目安に押す
  • 入浴中や寝る前に、膀胱経、腎経、胃経をやさしく刺激する

膝の痛みを改善するために、筋トレやサプリメントだけでは十分でないことがあります。外から膝を支え、温め、動かしながら、内側から食事と巡りを整えていく。この両方を組み合わせることが、長く自分の足で歩き続けるための土台になります。

今の状態を維持し、自分の足腰で老後まで歩ける体をつくる。そのために、今日できる小さなセルフケアから始めていきましょう

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膝痛セルフケアのよくある質問

膝が痛いときも筋トレはしたほうがいいですか?

太もも周りの筋肉を維持することは大切ですが、痛みを我慢して行う必要はありません。痛みが強い時期は、温めやサポーター、軽いストレッチなどから始め、無理のない範囲で取り組んでください。

委中と太渓はどのくらい押せばいいですか?

それぞれ10回ほど押すことを1セットとして、3セットを目安に行います。痛みを我慢するほど強く押さず、心地よいと感じる強さで続けてください。

冷えで膝がつらいときは何を食べればいいですか?

生姜、ねぎ、にんにく、シナモンを温かいスープや飲み物に取り入れるのがおすすめです。腎を補う食材として、黒豆、くるみ、山芋、黒ごまなども日常的に取り入れてみてください。

病院に行ったほうがよい膝の痛みはありますか?

急な腫れ、強い熱感、激しい痛み、膝が曲げ伸ばしできない、体重をかけられない場合は、早めに医療機関へ相談してください。セルフケアは診断や治療の代わりになるものではありません。

 

詳しくは動画でも解説していますのでチェックして下さい。

【朝起きると腰が重い】更年期だけじゃない原因とは?朝だけつらい腰痛とセルフケア

2026年08月24日

朝起きて体を起こした瞬間、

「腰が重い…」

ベッドから立ち上がって最初の数歩がつらい。

でも、顔を洗ったり、朝ごはんを食べたり、しばらく動いていると、

「あれ?さっきより楽やな」

そんなことはありませんか?

特に40代・50代になって、

  • 朝だけ腰が重い
  • 起き上がる時につらい
  • お尻まで固まった感じがする
  • 足も重い
  • 夜中に目が覚める
  • 朝から疲れが残っている

といった変化が増えてきた方もいると思います。

朝の腰が重いと、

「マットレスが悪いのかな?」

「寝相が悪かった?」

「腰が硬くなった?」

と考えがちです。

もちろん、寝具や寝姿勢、腰周辺の筋肉や関節が関係している場合もあります。

ただ、朝はつらいのに動くと少し楽になるのであれば、

「なぜ朝だけなのか?」

という点に体を見るヒントがあります。

今回は、朝起きると腰が重くなる原因を、更年期世代に起こりやすい体の変化と、東洋医学の「腎」「膀胱経」「巡り」という視点から解説します。


朝起きると腰が重いのはなぜ?

睡眠中は、日中ほど体を動かしません。

腰だけでなく、

  • 足首
  • 股関節
  • 骨盤
  • 背中

なども、大きく動かす機会が少なくなります。

そのため起床直後は、

まだ体全体が動き出していない

ように感じることがあります。

そこから、

歩く。

着替える。

家事をする。

階段を上る。

こうした動作によって筋肉や関節が動き、体温も徐々に上がってきます。

その結果、

「朝は重かったのに、動いたら少し楽になった」

という変化が起こることがあります。


朝だけ腰がつらいことが大切なヒント

腰痛は、痛む時間帯によって特徴が違います。

例えば、

  • 一日中痛い
  • 長時間座ると痛い
  • 歩くと痛い
  • 寝返りで痛い
  • 朝だけ重い

では、同じ「腰痛」でも体の状態は同じとは限りません。

だから私は、

「どこが痛いか」だけでなく「いつつらいか」

も大切にしています。

朝は重い。

でも日中は少し楽。

というのであれば、

動くことで体の状態が変わっている

ということです。


更年期になると朝の腰が重くなる?

40代後半から50代くらいの女性では、更年期に伴うさまざまな変化が起こることがあります。

更年期には女性ホルモンの変動に伴って、

  • 睡眠の変化
  • ほてり
  • 発汗
  • 疲れやすさ
  • 気分の揺らぎ
  • 筋肉や関節の違和感

などを感じる方もいます。

だからといって、

「更年期だから腰痛になる」

と単純に決められるわけではありません。

大切なのは、

腰以外にも変化が出ていないか?

を見ることです。

例えば、

朝から疲れる。

夜中に目が覚める。

足が重い。

冷えを感じる。

汗をかきやすくなった。

こうした症状が同じ時期から重なっているなら、

腰だけを単独で見るのではなく、体全体の状態を確認することも大切です。


朝の腰痛はマットレスだけが原因ではない

朝の腰がつらいと、

「マットレスを変えた方がいいですか?」

という相談もよくあります。

もちろん、寝具が体に合っていないケースはあります。

しかし、

朝腰が重い=マットレスが原因

とは限りません。

寝具以外にも、

  • 寝返りの回数
  • 睡眠の状態
  • 日中の活動量
  • 足首や股関節の動き
  • 冷え
  • 疲労

なども関係する可能性があります。

マットレスを変えるだけでなく、

朝起きる前に体を少し動かしてみて、変化するか確認する

ことも一つの方法です。


東洋医学で考える「朝の腰の重さ」

ここからは東洋医学の考え方です。

東洋医学では、腰と関係が深いとされるものの一つに、

「腎(じん)」

があります。

ただし、ここでいう腎は、西洋医学の「腎臓」だけを意味するものではありません。

東洋医学では、腎を、

年齢に伴う変化・成長・生殖・生命活動など

と関連づけて考えます。

そのため、更年期世代で、

  • 朝から疲れる
  • 腰が重い
  • 足が冷える
  • 夜中にトイレへ行く
  • 疲れが取れにくい

といった変化が重なっている場合、東洋医学では体全体から状態を考えます。


腰から足までつながる「膀胱経」

もう一つ、今回知ってほしいのが、

膀胱経(ぼうこうけい)

です。

東洋医学では、背中から腰、お尻、太ももの後ろ、ふくらはぎ、足へとつながる経絡のラインとして考えられています。

つまり、

腰→お尻→太もも裏→ふくらはぎ→足

というつながりです。

だから私は朝の腰が重い方でも、

腰だけではなく、

お尻。

太ももの裏。

ふくらはぎ。

足首。

まで確認します。

これが私の言う、

「巡りを見る」

という考え方の一つです。


朝の腰が重い人に共通しやすいチェックポイント

次の項目に当てはまらないか確認してみてください。

  • 朝、足も重い
  • ふくらはぎが張っている
  • 足首が硬い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝起きても疲れが残っている
  • 冷房の中に長時間いる
  • 日中あまり歩かない
  • お尻や太もも裏も硬く感じる

いくつも重なっている場合は、

腰だけを強く揉むより、下半身全体を少し動かしてみる

という選択肢も持ってみてください。


朝の腰の重さにおすすめのセルフケア

今回のポイントは、

朝一番から強く伸ばさないこと。

まだ動き始めていない体を、

少しずつ「朝モード」に切り替えていきます。


STEP1|ベッドの中で足首を動かす

仰向けのままで大丈夫です。

両足のつま先を、

自分の方へ。

戻す。

前へ。

戻す。

これをゆっくり、

10~20回程度

行います。

勢いはいりません。

目的は、

「柔らかくする」ことではなく「動き始める準備をする」こと

です。


STEP2|太もも裏からふくらはぎを軽く刺激

座った状態で、

太ももの裏、

膝裏の周辺、

ふくらはぎを、

手のひらで軽くトントンと刺激します。

左右それぞれ、

30秒程度

で構いません。

強く叩く必要はありません。

朝から体と喧嘩するのではなく、

「そろそろ起きますよ」

と知らせるくらいの刺激で十分です。


朝の腰の重さに使いたい3つのツボ

① 崑崙(こんろん)

崑崙は、

外くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ

が目安です。

膀胱経に属するツボの一つです。

親指などで、

20~30秒程度

気持ちいいくらいの強さで刺激します。

左右行ってください。

 


② 殷門(いんもん)

殷門は、

お尻の付け根と膝裏を結んだ、太もも裏のほぼ中央付近

にあります。

こちらも膀胱経に属するツボです。

椅子に座り、太ももの裏へ手を入れるようにして、

20~30秒程度

やさしく刺激してください。

今回大切なのは、

腰だけではなく、腰からお尻・太もも裏・ふくらはぎまでを一つのつながりとして見ること

です。


③ 腎兪(じんゆ)

腎兪は腰にあるツボです。

一般的には、ウエスト付近の高さで背骨の両側にあります。

ただ、自分で正確な位置を強く押そうとする必要はありません。

セルフケアでは、

腰のウエスト付近を両手で包み、手のひらでやさしくさする

くらいでも構いません。

朝から腰をグリグリ揉むのではなく、

優しく触れてから下半身を動かしてみましょう。


朝は「伸ばす」より「動かす」

朝腰が重いと、

「ストレッチしなきゃ」

と思う方もいるでしょう。

しかし、朝起きたばかりで体がまだ動き始めていない時に、痛みを我慢して強く伸ばす必要はありません。

まずは、

足首を動かす

太もも裏・ふくらはぎを軽く刺激

ツボをやさしく刺激

ゆっくり立つ

くらいから始めてください。

そして、

セルフケア前と後で腰の重さが変化したか

必ず確認してみましょう。


朝起きると腰が重い人のQ&A

Q1. 朝起きると腰が重い原因は何ですか?

朝の腰の重さにはさまざまな要因があります。

睡眠中に長時間同じ姿勢が続くこと、筋肉や関節周辺のこわばり、日中の活動量、寝具などが関係することがあります。

症状が続く場合は、原因を一つに決めつけないことが大切です。


Q2. 朝だけ腰が痛くて昼になると楽になるのはなぜですか?

日中になると歩いたり立ち座りしたりして、腰だけでなく足首・膝・股関節・骨盤などを動かす機会が増えます。

その結果、起床直後より動きやすくなり、腰の重さが軽く感じられるケースがあります。


Q3. 朝の腰痛は更年期が原因ですか?

更年期のホルモン変化によって睡眠や体調、筋肉・関節の不調を感じやすくなる方はいます。

ただし、

朝腰が重い=更年期が原因

とは言えません。

更年期以外の原因も含めて考える必要があります。


Q4. 朝の腰痛はマットレスを変えれば治りますか?

寝具が関係する場合はありますが、それだけとは限りません。

寝姿勢、寝返り、日中の体の使い方、股関節や足首の動きなど、複数の要素が関係していることがあります。


Q5. 朝腰が重い時はストレッチした方がいいですか?

痛みが強い状態で、無理に大きく伸ばす必要はありません。

まずは今回紹介したような、足首運動や下半身への軽い刺激など、小さく動かす方法から始めてみてください。


Q6. なぜ腰痛なのに太もも裏や足首を刺激するのですか?

体は立つ・歩く時に、腰だけで動いているわけではありません。

足首、膝、股関節、骨盤、腰が連動しています。

そのため、腰がつらい場合でも下半身の動きを確認する価値があります。


Q7. 崑崙・殷門・腎兪を押せば腰痛は改善しますか?

ツボ刺激だけで腰痛の原因そのものが改善するとは言えません。

今回紹介したツボは、東洋医学の考え方を取り入れたセルフケアの一つとして使っています。

強く押すのではなく、気持ちよく感じる程度で行ってください。


Q8. 朝の腰の重さで病院に行った方がいい症状は?

次のような場合は、セルフケアだけで様子を見ず医療機関へ相談してください。

  • 強い痛みが長く続く
  • 日に日に悪化している
  • 脚に強いしびれがある
  • 脚に力が入りにくい
  • 発熱を伴う
  • 転倒や事故の後から痛む
  • 排尿・排便に異常がある
  • 夜間も強い痛みが続く

必要な検査や治療を受けることも大切です。


まとめ|朝の腰の重さは「腰だけ」を見ない

朝起きると腰が重い。

でも、少し動いていると楽になる。

そんな方は、

「寝具が悪い」
「腰が硬い」
「更年期だから仕方ない」

だけで終わらせないでください。

特に、

朝の疲れ。

足の重さ。

睡眠の変化。

冷え。

発汗。

なども同じ時期から感じている場合は、

体全体を見ること

が大切です。

朝は無理に伸ばすより、

まず動かす。

足首を動かす。

下半身を軽く刺激する。

そして、体がどう変化したか確認する。

症状だけを見るのではなく、

「どこを変えたら自分の体が変化するのか?」

を観察してみてください。

めぐり研究所では、こうした体のつながりを「巡り力」という視点からお伝えしています。

体は無理やり変えるものではありません。

整えば、勝手に変わります。


まとめ

「年齢だから仕方ない」

「更年期だから仕方ない」

そう思っている40代・50代以降の方へ。

めぐり研究所では、腰痛だけでなく、

睡眠、むくみ、疲れ、汗、冷えなど、

一見別々に見える体の変化を、体全体のつながりと巡りという視点から分かりやすく解説しています。

YouTubeでは、実際に一緒にできるツボ刺激やセルフケアも紹介しています。

まずは明日の朝、ベッドから立つ前に足首をゆっくり10回動かして、いつもの腰の重さと比べてみてください。

 


動画でも詳しく解説していますので参考にして下さい

【膝の内側が痛い】原因はどこ?歩く・曲げると痛む理由と3ステップセルフケア

2026年08月19日

歩く、立ち上がる、階段を下りるなどの日常動作で膝の内側が痛い場合、痛む場所だけを揉んだり、いきなり筋トレを始めたりするのは適切でないことがあります。膝は足首、股関節、骨盤、太もも、お尻の筋肉とも連動しているためです。

膝の内側の負担を減らすには、硬くなった部位をゆるめ、動きのバランスを整えた上で、必要な筋肉を使える状態にしていくことが大切です。ここでは、東洋医学の経絡ケアを取り入れた経絡刺激、ストレッチ、筋力トレーニングの順番で行うセルフケアを解説します。

目次

膝の内側が痛む主な原因

膝の内側の痛みには複数の可能性があります。痛みの出る状況、腫れの有無、けがをした経緯などによっても考え方は変わります。

変形性膝関節症の初期症状

膝関節の軟骨がすり減り、関節内に炎症が起こることで痛みにつながる場合があります。初期には、動き始めだけ痛い、長く歩くと痛む、膝に違和感があるといった形で現れることがあります。

内側側副靱帯や半月板への負担

スポーツ中の外傷だけでなく、歩き方や姿勢の偏りによって膝へのダメージが積み重なることがあります。特に、ひねった後から痛い、引っかかる感じがある、膝が不安定に感じる場合は注意が必要です。

O脚、内股、脚を組む習慣によるアライメントの乱れ

膝が内側へ入りやすい姿勢や、O脚傾向によって膝の内側に荷重が集中することがあります。足を組む習慣も、骨盤から脚の位置関係に偏りをつくる一因になり得ます。

重要なのは、痛みを我慢して動かし続けないことです。痛みが強くなるほど、無意識にかばう動きが増え、さらに別の部位へ負担が広がることがあります。

先に受診を考えたい膝の症状

セルフケアは診断や治療の代わりにはなりません。以下に当てはまる場合は、自己判断で運動を続けず、医療機関へ相談してください。

  • 転倒、ひねり、衝突の後に強い痛みが出た
  • 膝が大きく腫れている、熱を持っている
  • 体重をかけられない、歩行が難しい
  • 膝が曲がらない、伸ばせない、急にロックする
  • 膝崩れや強い不安定感がある
  • 安静にしても痛みが続く、痛みが悪化している

膝に疾患や手術歴がある場合も、無理のない範囲で取り組み、痛みが増す動きは中止してください。

膝痛セルフケアは筋トレより準備が先

膝の内側が痛むとき、筋力不足だけが原因とは限りません。太ももの内側が強くこわばっていたり、お尻や股関節の動きが低下していたりする状態で負荷を増やすと、膝への刺激が強くなることがあります。

取り組む順番は次の3ステップです。

  1. 経絡に沿った刺激で脚全体をやさしくほぐす
  2. 内ももとお尻をストレッチして動かしやすくする
  3. 内ももとお尻をトレーニングして膝と骨盤を支える

東洋医学では、膝の不調を腎、肝、胆の経絡や、血の巡りとの関連から捉える考え方があります。以下の経絡刺激は、この視点に基づくセルフケアです。強く押して痛みを我慢するのではなく、痛気持ちよい程度の圧で行いましょう。

ステップ1: 脚の経絡を刺激して動きやすさをつくる

肝経: 親指から内ももまでを押す

肝経は、足の親指の付け根から脚の内側を通り、内ももへ続くとされる経絡です。膝の内側から太ももの内側が張りやすい人は、脚の内側を広くとらえて刺激します。

  1. 座って片脚を楽な位置に置きます。
  2. 親指の付け根や手の親指の側面を使い、足の親指の付け根から内側のふくらはぎ、内ももへ向かって押します。
  3. 一方向へゆっくり押し流すように行い、片脚につき6回から7回を目安にします。
  4. 反対側も同様に行います。

ラインだけをピンポイントで探すよりも、脚の内側を面としてとらえ、力みのない圧で刺激するのがポイントです。

足の親指側から内ももへ向け、脚の内側を広くやさしく刺激します。

腎経: 足裏の湧泉から内くるぶし、内ももへ

腎経は足裏の土踏まず付近にある湧泉から始まり、足の内側を通るとされます。冷えやむくみがあり、脚全体が重く感じる場合にも取り入れやすいケアです。

  1. 足裏の土踏まずの中央よりやや前方にある湧泉を、心地よい強さで10回押します。
  2. 内くるぶしから内側のふくらはぎ、内ももへ向けて、親指の付け根で押しながら進みます。
  3. 片脚につき10回を目安に行い、反対側も同じように行います。

押したときに鋭い痛みやしびれが出る場合は、圧を弱めるか中止してください。

胆経: お尻から脚の外側をほぐす

膝の内側の痛みでも、脚の外側やお尻の硬さが影響していることがあります。胆経は体側から脚の外側、小指側へ続くとされる経絡です。外側をゆるめて股関節の動きを出すことを目指します。

  1. 骨盤の外側の骨を確認し、その少し後ろ側にあるお尻の筋肉を、軽く握った手の側面で10回たたきます。
  2. お尻から太ももの外側にかけて、同じように10回ほど軽くたたきます。
  3. 膝下の外側は、人差し指、中指、薬指の腹で上から下へ押します。10回を目安にします。
  4. 反対側も同様に行います。

骨そのものを強くたたかないようにし、筋肉に当てる意識で行ってください。過去のけがや神経症状がある部位は、特にやさしい圧から始めましょう。

ステップ2: 内ももと中臀筋をストレッチする

内転筋ストレッチ: 足裏を合わせて前に倒れる

太ももの内側にある内転筋が硬いと、膝を内側へ引っ張るような負担につながることがあります。膝に痛みを出さない範囲で、内ももをゆっくり伸ばします。

  1. 床に座り、両足の裏を合わせます。
  2. 膝を無理なく左右に開き、背筋を伸ばします。
  3. 腰を丸めすぎず、ゆっくり上体を前へ倒します。
  4. 内ももに伸びを感じる位置で30秒保ちます。
  5. ゆっくり戻り、合計3セット行います。

前に深く倒れることが目的ではありません。内ももが軽く伸び、呼吸を続けられる位置で止めることが重要です。

背筋をできるだけ長く保ちながら前へ倒れ、内ももの伸びを感じる位置で止めます。

中臀筋ストレッチ: 仰向けで膝を反対側へ倒す

中臀筋を含むお尻周辺の筋肉は、骨盤と膝の安定に関わります。お尻の外側が張っている場合は、仰向けのストレッチを試してみましょう。

  1. 仰向けになり、片方の膝を立てます。
  2. 立てた膝を、反対側の脚の外側へ移します。
  3. そのまま膝をゆっくり床方向へ倒します。
  4. お尻の外側に伸びを感じたら30秒保ちます。
  5. 反対側も行い、それぞれ3セットを目安にします。

伸び感が弱い場合は、手で膝を軽く床方向へ支えてもかまいません。ただし、膝関節そのものに痛みが出る角度まで押し込まないでください。

膝を反対側へ倒して、お尻の外側が伸びる位置を探します。

ステップ3: 内ももとお尻を鍛えて膝を安定させる

ストレッチで動かしやすさをつくった後は、内ももとお尻に軽い負荷を入れます。痛みをこらえて回数を増やすのではなく、狙った筋肉に力が入る感覚を優先してください。

内ももトレーニング: クッションを膝で挟む

  1. 椅子または床に座り、膝の間にクッション、ボール、丸めたタオルなどを挟みます。
  2. 太ももの内側を意識して、膝でクッションをゆっくり押します。
  3. 力を抜きます。
  4. 押す、ゆるめるを10回繰り返します。
  5. 3セットを目安に行います。

膝を強く内側へねじ込む必要はありません。クッションを軽く押して、内ももに収縮感が出る程度で十分です。

お尻トレーニング: ヒップリフト

  1. 仰向けになり、両膝を立てます。
  2. お尻を締める意識で、骨盤をゆっくり持ち上げます。
  3. 上げた位置で5秒保ちます。
  4. ゆっくり下ろします。
  5. 10回を1セットとして、3セットを目安に行います。

腰を反らして上げるのではなく、お尻を使って骨盤を持ち上げるのがコツです。腰や膝に痛みが出る場合は、上げる高さを低くするか中止してください。

ヒップリフトでは腰を反らすより、お尻を締めて骨盤を持ち上げる意識を持ちます。

膝の内側に負担をかけにくい日常動作

セルフケアの効果を保つには、日々の動きの癖を見直すことも欠かせません。

  • 歩くとき: つま先が極端に内側へ入らないよう、進行方向へ自然に向ける。
  • 座るとき: 足を組む時間を減らし、両足を床につける。
  • 膝の向き: 膝が内側へ入り込みすぎないようにする。
  • 運動量: 痛みが強い日はトレーニングを優先せず、休息や軽いストレッチに切り替える。

膝痛を改善しようとして急にスクワットや強い筋トレを始めると、かえって痛みが増すことがあります。まずは足の状態を整え、負担の少ない運動から段階的に進めましょう。

東洋医学の食養生で意識したい食材

東洋医学の考え方では、膝や下半身の不調に対して、腎をいたわる食材を日常に取り入れる方法があります。食事だけで膝の痛みを治すものではありませんが、普段の食生活を見直すきっかけにはなります。

  • 黒ごま
  • 黒豆
  • くるみ
  • 山芋
  • 海藻類

特定の食品に偏るのではなく、主食、たんぱく質、野菜などを含むバランスのよい食事の中で取り入れることが基本です。

膝の内側の痛みで避けたいこと

  • 痛みを抑えることだけを目的に、原因を確認せず無理を続けること
  • 腫れや熱感があるのに、強いマッサージやトレーニングをすること
  • 痛い場所だけに集中し、股関節やお尻、足首の状態を無視すること
  • 鋭い痛みを「効いている」と考えて強く押し続けること
  • ストレッチで反動をつけ、膝を無理に開いたりひねったりすること

膝の内側の痛みは、膝だけの問題として捉えず、脚全体の使い方を整えることがポイントです。経絡刺激でやさしくほぐし、内ももとお尻を伸ばし、その後に安定性を支える筋肉を鍛える。この順番で、痛みのない範囲から継続してみてください。

膝の内側の痛みに関するよくある質問

膝の内側が痛いときは筋トレをしてもよいですか?

痛みが強い時期に無理な筋トレを行うのは避けましょう。先に経絡刺激やストレッチで脚の緊張をゆるめ、痛みが出ない範囲で内ももやお尻の軽いトレーニングへ進める方法が基本です。

内もものストレッチはどのくらい行えばよいですか?

足裏を合わせて行う内ももストレッチは、30秒を3セットが目安です。強い痛みが出る位置まで倒れ込まず、心地よく伸びる範囲で行ってください。

膝の内側の痛みはO脚と関係ありますか?

O脚傾向や姿勢の癖があると、膝の内側に負担が集中しやすくなることがあります。お尻や股関節周辺の柔軟性、内ももの筋肉の使い方、歩行時のつま先と膝の向きをあわせて見直すことが大切です。

膝の内側が腫れて痛いときもセルフケアできますか?

腫れ、熱感、強い痛み、歩きにくさがある場合は、強い刺激やトレーニングを避けてください。けがや関節の問題が隠れている可能性もあるため、医療機関への相談を優先しましょう。

【かがむと腰が痛い】靴下を履くと腰が痛い人へ|前かがみ腰痛の本当の原因とセルフケア

2026年08月4日

「靴下を履こうと前かがみになると腰が痛い…」
「顔を洗う時に腰がズキッとする…」
「床の物を拾うのが怖い…」

このようなお悩みはありませんか?

実は、このような痛みは**「腰だけ」が原因とは限りません。**

もちろん、腰の筋肉や椎間板、関節の影響もあります。

しかし、整体の現場では足首・ふくらはぎ・股関節などの動きが悪くなり、その結果として腰に負担が集中している方を数多く見てきました。

今回は、東洋医学の考え方も交えながら、かがむと腰が痛くなる本当の理由と、自宅でできるセルフケアをご紹介します。


なぜ「かがむ」と腰が痛くなるの?

前かがみの動作では、実は腰だけが動いているわけではありません。

体は

  • 足首
  • ふくらはぎ
  • 太もも
  • 股関節
  • 骨盤
  • 背骨

これらすべてが連動しています。

例えば、股関節が硬い状態で前かがみになると、本来股関節が担う動きを腰が代わりに行います。

その結果、

腰の筋肉

腰の関節

椎間板

に負担が集中し、痛みが出やすくなります。

つまり、

腰が悪いから痛いのではなく、腰が頑張りすぎている状態とも考えられるのです。


東洋医学では「巡り」が止まると腰に負担が集中する

東洋医学では、

「痛み=巡りが悪くなったサイン」

と考えます。

筋肉が硬くなることも、

関節が動かなくなることも、

その背景には

気・血・水の巡り

の低下があると考えられています。

巡りが悪くなると

  • 筋肉が硬くなる
  • 関節が動きにくい
  • 血流が悪くなる
  • 神経も過敏になる

すると、

前かがみという日常動作だけでも痛みが出やすくなります。


実際に多い原因は「股関節」と「ふくらはぎ」

整体の現場では、

腰よりも先に

股関節やふくらはぎを整えたことで腰が楽になる

ケースは珍しくありません。

例えば、

股関節が硬いと

骨盤が前へ倒れない

腰だけが曲がる

腰痛になる

という流れです。

さらに、

ふくらはぎが硬いと足首の動きも悪くなり、

立つ・歩く・しゃがむ

すべての動きで腰への負担が増えてしまいます。


今日からできるセルフケア① 足首をゆらゆら動かす

座った状態で

足首を大きく回します。

左右10回ずつ。

足首が柔らかくなるだけでも、

下半身全体の巡りが良くなり、

腰への負担を減らしやすくなります。

セルフケア② 股関節ストレッチ

片足を前に出し、

股関節からゆっくり前へ倒します。

腰ではなく

股関節から曲げる

ことを意識してください。

左右20秒ずつ。

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セルフケア③ 太渓(たいけい)

太渓は、腎経の代表的なツボです。

東洋医学では「腎は腰を司る」と考えられており、腰痛や足腰のだるさと深い関係があります。

場所
内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみです。

親指で気持ちいい強さで20〜30秒押しましょう。

腰への巡りを整えたい方におすすめのツボです。


セルフケア④ 申脈(しんみゃく)

申脈は、膀胱経の流れを整えるツボです。

膀胱経は、頭から背中・腰・お尻・太ももの裏・ふくらはぎまでつながる経絡です。

この流れが滞ると、

  • 前かがみで腰が痛い
  • 長く立つと腰が重い
  • 坐骨神経痛のような症状

につながることがあります。

場所
外くるぶしのすぐ下にあるくぼみです。

左右とも20〜30秒心地よい強さで押してください。

このセルフケアもおすすめです(^^)

まとめ

今回のセルフケアは次の3つです。

① 足首を大きく回す(左右10回)

② 股関節ストレッチ(左右20秒)

③ 太渓(内くるぶし)20〜30秒

④ 申脈(外くるぶし)20〜30秒

この流れにすると、

足首 → 股関節 → 腎経 → 膀胱経

と、腰へつながる巡りを意識したセルフケアになります。・

痛い場所だけを揉んでも繰り返す理由

腰が痛いと、

どうしても腰だけを揉みたくなります。

しかし、

腰が原因ではなく、

腰に負担が集まっているだけなら、

根本的な改善にはつながりません。

大切なのは、

腰を頑張らせている原因

を見つけることです。

足首なのか、

股関節なのか、

巡りなのか。

そこが整ってくると、

腰は自然と楽になっていきます。

まとめ

「かがむと腰が痛い」

「靴下を履くと痛い」

そんな方は、

腰だけを見るのではなく、

体全体の連動を見直してみましょう。

今日のポイントは3つです。

✅ 腰だけが原因とは限らない

✅ 足首・股関節・骨盤はすべて連動している

✅ 巡りを整えることで腰への負担は減らせる

痛みは「悪者」ではありません。

体が「ここに負担が集まっていますよ」と教えてくれているサインです。

そのサインを消すのではなく、

体全体の巡りを整えることが、根本改善への第一歩になります。


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